現役外資サラリーマンが紹介する、外資 vs 日経企業の肩書・役職名違い
外資企業と日本企業では肩書・役職の名称が違います。
そりゃ日本語と英語なんで違うやろ、というツッコミはあると思うのですが、日本企業も横文字に足並みをそろえようという今日この頃、今更聞けない「この人なんの人なんや、、、」という疑問にお答えするコーナーです。
それ以外にも、外資系企業に転職したいけれども、役職名がよくわからない・イメージできない。
外資系の企業と取引しているが、相手の肩書から何をしているのかイメージできないから話が弾まない。
などなど。そういった課題を解決するべく筆を執りました。
外資系企業では、営業、マーケ、経理、人事、、、一般的に日本では当たり前の職種が無かったり細分化されていたり、肩書によって強さが見え隠れしたりと様々です。
企業によって「色」は異なりますが、代表的な役職名を紹介しつつ、それらの特色について記載していきます。
営業関連
①Account Executive (AE)
一言でいうと営業なんですが"Sales"とは異なります。既存顧客や特定のビジネス領域を任され、その分野でガンガン営業活動をかけていくポジションの人です。
いやらしい話をすると、一番コミッションという成果報酬をもらいやすいポジションで、営業職の中では花形と言えます。
一方でAEレベルでないと話を聞いてくれない企業も多く、営業にならないので企業内でこの肩書のバーゲンセールをしているところもあります。
②Business Development Representitive/Manager (BDR/BDM)
BDRとかBDMって言います。簡単に言うとAEなど上級営業役職のためにアップセルやグロースを狙った顧客開拓をする部門です。
既存顧客に定期的に電話をしたり、マーケ活動で取得したリードに電話をしたり、場合によってはプリセールス的な商談を行いAEへバトンを繋げるようなポジションです。
人員が少ないと以内このポジがない会社もあります。AEの登竜門なイメージです。
③Renewals Manager (RM)
既存顧客の更新を担う役割です。単発契約でなく、月次・年次ごとに更新があるような企業はこの役職を置いていることが多いです。
既存顧客の更新なので、そこまでガツガツ営業はないのですが、アップセルがKPIだったり、解約・減額されないことを目標にしないといけないので交渉スキルが求められます。
…こんな感じでしょうか。
他にも営業関連は肩書がたくさんありますが、日本との違いだとこのように細分化されている点ですね。
インサイドセールスという言葉が珍しくない昨今では、日本企業でも役割を細分化しているところはあります。そうした企業に属している方はイメージしやすいかも知れませんね!
バックオフィス関連
①Human Resources (HR)
日本の「人事」とは若干異なる印象です。組合が強くない外資組織内において「警察」の役割をするポジションです。
ハラスメントや働き方に関して、通報したりされたりするのはここです。
HRは基本弱者の味方なのですが、嫌われたりマークされたりすると詰みます。
一方で外資あるあるの「HRが外国人の方」だと日本の労働法とかいっても「????」なのでそこの難しさはありますが、ハラスメントに関する部分はガチボコ厳しいのでここの部署があるおかげで精神汚染しないで働けます。
やばい人が上にいると、この部署の人をクビにしてしばらく採用しないことでパワハラ天下とったりします。
②Talent Acquisition (TA)
スカウトしたり面接をしたりするのはこちらのポジションです。
小さな組織ではHRとの兼務もありますが、基本別部隊として動いていることが多いイメージです。
③Sales Operations (SOPS)
経理業務・法務業務などが集まった部署です。
日本企業でもこの言い方増えてきたような気がします。
自分も見出しに使っておいてアレですが、バックオフィスって言い方なんかふわっとしてますもんね。
④Collections
経理系でも特に「入金管理」に特化した役割です。
末締め翌末払いの日本と異なり14日みたいなみじかめの支払いサイトが多い外資企業で、オンタイムで入金管理をするための部署です。
⑤Payroll
月次でのコミッション、四半期ごとのボーナスなど、なにかとキャッシュポイントが多い外資企業において、給与計算やボーナスの算出、昇進の際の昇給審査をする部門です。
複数国に支社がある企業はこれめちゃたいへんですね。
先日の政府からのなんたら所得税還付の給与明細への記載とか、弊社も揉めてました。
まあ現実問題大手に外注しているところが多いと思うのですが。
…いかがでしょうか!
もう少し続きます!せっかくなのでぜひ最後まで!(੭ु´・ω・`)੭ु⁾⁾
CS関連
日本のベンチャー企業でも増えてきたメジャーな肩書なので深堀はしませんが、CS部門を強化している外資系企業は多く、募集人員も多いポジションなので紹介します。
CSというと:
・Customer Support
・Client Support
・Client Success
の3種類の言い方が主流かなと思います。
その企業のプロダクトに大きく左右されますが、上から下に難易度が高くなっている印象です。
・Customer Support…顧客からの問い合わせや問題解決を行う役割。チャットの裏側イメージ。
・Client Support…技術的な問題やトラブルシューティングを通じて、顧客の満足度を維持する役割。結構クリエイティブさが必要。
・Client Success…顧客が製品やサービスを最大限に活用し、成功を収めるための支援を提供する役割。ほぼ既存・深耕営業部隊。
一言でCSといっても、こんな風に考えると求められている人材像や働き方などがイメージしやすいかなと。
その他(管理職)
あるあるですが、外資企業と商談して複数名の名刺見たときに「誰が一番偉いねん!」ってなるやつ。
役員を除き、偉い順はこんな感じです。
Lead → Manager → Director → General Manager → Vice President (VP)
VPは日本語だと副社長みたいなイメージですが、日本企業でいう事業部長です。
もちろん偉いのですが、事業ごとにいるので会社にVPいっぱいいます。
役員の一歩手前みたいな感じでしょうかね。
日本支社という観点で、Area Director/Country Managerみたいな支社・地域のトップみたいな言い方をしたりする役職もあります。
その上にコンサルでは有名なパートナーという役職があったりもします。
パートナーの方は給与形態がぜんぜん違うので別次元の存在だとおもって接するとストレスがナイアガラです。5分おきに香水を自分に振りかけてる人とかいます。
最後に三言
それぞれのアタマに"Senior"がつくと頑張った人。
"Junior"がついてるとあんまりイケてないイメージですが、顧客から見たとき、がんばってくれる担当が多いと思います。
管理職にはあんまりJuniorはつけません。Seniorはつけます。
が、LeadにSeniorがついてるのは見たことないです。
全体的に外資の役職の方が特定の機能や責任範囲を明確に示すものが多い印象です。
参考になれば幸いです!!
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