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私の寅さん

行ってきました。
待ちに待ったイベント。
原稿に追われる夏の日々の間に、癒しの時間です。

はい、大好きな『男はつらいよ』のイベントです。

場所は、なんと行ってみてビックリの青二プロダクションの一つ下の階だった。青山は広いのに、こんなことってあるんだ。
文化放送の青二プロダクション企画の『青山二丁目劇場』は、
私にとってホームグラウンドのようなもの。
特に『空に記す』シリーズは、主演の古川登志夫さんと田中秀幸さんと一緒に旅をしている。

寅さんに憧れて、ラジオドラマ版『男はつらいよ』を作ったのだ。
過去の14作品では、オマージュが随所にある。

主人公の二人の旅人の先輩「熊さん」は、女性にフラれてばかり。
知り会いの社長の口癖は「コロッと忘れてた」だったりもする。
このシリーズの目標は、本家に追いつきたいと思い、50作を目指している。

さて、今回のイベントは『男はつらいよ』第1作を皆で見ようという主旨だった。
寅さんの地元柴又のお団子屋さん高木屋さんから、
粋な差し入れを食べつつ和やかに上映がスタート。

会場には、こんな人も(^^♪

思わず、目じりが下がってしまう。
先日柴又のイベントにも参加していたらしく、お母さまとそんな話題も。
そして、メインの映画ですが、本邦初公開の4Kデジタルに編集されたもので、画と音が綺麗で何度も見たはずなのに新鮮に感じられた。

大いに笑い、大いに泣いた。
やっぱり、ええ映画だ。
シリーズが上映されていた時は、映画館へ足を運び、
過去の作品を観る為に、ツタヤでアルバイトをした。

渥美清さんに憧れて俳優になり、
当時まだあった大船撮影所に撮影現場の見学に行ったことも。
撮影隊の後ろに付いていき、とらやの中に入った時の感動は今でも忘れられない。

寅さんは、私にとって憧れであり、近所に住んでるオッサンなのだ。
言うならば、タコ社長みたいな立ち位置。
寅さんと一緒になって笑い、泣き、喜ぶ。
しばらく会ってないと「今頃どこを旅してるんだろう」と思い、
帰ってきたら「またフラれるぞ」と噂する。

私は映画館に、寅さんという親しみあるオッサンの近況を聞きに行っていたのだ。今回の上映で、久しぶりに大勢の人とそういった時間を共有できたことが、嬉しかった。

会場には、一足早くシリーズ全作品のBlu-ray化のものがあった。
特典に、このスタッフジャンパーが付いてくるそうで。

欲しい!!!

そして、ファンの中では推し作品というのがある。
どれもおすすめなのだが、これかな。

『男はつらいよ 花も嵐も寅次郎』です。

これの田中裕子さんと沢田研二さんが、めちゃくちゃええ感じ。
寅さんが恋の指南をするひとり芝居に、爆笑。
シリーズの後半はこういうシーンが増えてきて、
渥美さんが一番脂ののった時期だったように思える。

なぁ、寅さん。
こんな感じで、いいですか?

「結構毛だらけ、猫灰だらけ、お尻のまわりはクソだらけ」

どこかの空の下から、聞こえてくる気がする。

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