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【時代は変わった??エアラインパイロットの待遇・給料】

パイロットを目指す方になんでパイロットになりたいの??と聞くと、お給料がいいから、と答える方がとても多いです。

しかし、現状は給料が「パイロットドリームレベル」にあるのは、JAL、ANA等レガシーキャリアであり、全体的に見れば他業種との給与差もだいぶ縮まっています。

昔は、レガシーキャリアであれば、副機長昇格の時点で約1000万、機長昇格となると2000万以上となり、まさに夢の職業といわれていました。

フライトがある日は、お金は会社持ちで家にタクシーが迎えにきたり、パイロット数も充実していたためスタンバイ含む休日もそれなりに多く、「タダ券」なる身内にのみ使用可能な100%割引優待券も山ほど頂けました。

それがバブル崩壊、そして某エアラインに関しては財政破綻等もあり、高待遇は縮小されています。

割引優待券も100%割引が80%割引になり、翌年は50%割引になり、さらにその翌年は20%割引になり、最終的にはなくなりました。

現状のエアラインの大まかな給与比較です(2018年の情報をもとに作成)

これはヘッドハンティング等のパイロットは除き、一般で入社し、地上研修を経て副機長となった場合を主に示します。

副機長クラスではJAL、ANAが一番高いです。(おそらく説明不要かと)

次に続くのが、、

副機長700~900万:peach、春秋航空日本、スカイマーク

副機長500~700万:ソラシド、スターフライヤー、各地域密着型エアライン

※エアアジア、ジェットスター等一般募集が基本行われていないエアラインについては不明

peachはここ最近海外路線を拡大したり拠点を増やしたりと積極的で、なおかつ低価格とマーケティング手法がお客さんの心をつかんでいる様子。また、バニラエアとの統合も発表され、今後さらに忙しくなるであろうパイロット達にはLCCとはいえど給料は高く設定しています。

春秋航空日本は、トラブルの多い中国型のエアラインだが、近年社長が交代し、それをきっかけにパイロットの給料を上げようという動きになりました。また、パイロット候補生として入社後、地上研修の時点で年間約500万ほどもらえたりと「給料」だけをみれば良いと思われます。

一方で、様々なパイロットや訓練生の間で低給料として話題になるのが、ソラシドエアー。宮崎空港を拠点としているが、羽田空港を離発着の場とし、九州を中心に幅広く就航してします。

しかし、副機長としての給料は高くなく、感覚的にはパイロットでなくともサラリーマン等地道に働いていけば同等くらいになるんじゃないか程度。

そしてもっと悲惨なのがCA。アメリカ訓練時、元ソラシドのCAが飛行機の訓練をしに来ていたのだが、CA初年度の給料は手取りで17~18程度。

これじゃ長く続かないのも納得、。それでもCAになることが夢な方は沢山いるので、採用募集が出ると応募が殺到するそうです。

これまで述べたことは、あくまでも「ざっくりとした集計結果と考察」になりますので、努力次第では上記給与帯を越える可能性も十分あるかと思います。

結局何が言いたいのかというと、、!

本当に小さいころからパイロットになりたい!という夢を持っている方は給料はあまり気にならないかと思いますが、「給料」を目的としてパイロットになりたいのであれば、他の自分の好きな業種・やりたいことをして給料を得たほうが楽しく、そしてストレスのない人生を送れるはずです。

将来自分の子をパイロットにさせたい!という方がもしお読みになっているのであればぜひ上記の内容も参考にしてみてください。

それでは、、!


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