大妄想:民主主義を劣化させない唯一の方法

***** それは、アメリカ合衆国大統領を、世界の民主主義市民が選択できるという仕組み。それ以外にない。もはや、アメリカ合衆国大統領は世界の大統領であるとして、同時に世界民主主義市民が選別できる体制にすべきだ。

さもなければ、米国国民の分断に世界の民主主義は翻弄される。超巨大な軍事組織と産業を有するアメリカ合衆国。世界の基軸通貨ドルを左右できる国。なぜ、われわれ民主主義市民はその指導者を選べないのか。

ブレトンウッズ体制から国際協調へと変わっていったが、米国金利の影響は大きく、また、巨大消費地であるアメリカ合衆国の存在は揺らいでいない。米国が健全でなければ、世界の民主主義は病に臥せるのだ。途上国も米国金融政策の中で大きく揺さぶられる。

米国最高司令官である大統領は、世界の民主主義を制御できる地位にあると断定していい。のみならず、世界の民主主義は基軸通貨ドルを守るために、国家の独立の侵害ともいえる米国駐留軍をうけいれ、ドル経済圏を共に維持することに積極的に活動しているのだ。

いま、米国の分断により、それが裏切られようとしている。

民主主義市民は米国を信頼していいのか。このまま、駐留軍を留め置くほど米国に依存した体制でいいのか。基軸通貨ドルで世界経済はきちんと回っていくのか。民主主義市民は米国への深い疑心暗鬼の沼へ足を踏み入れようとしている。

米国市民に与えられた特権「大統領選出」。その行方を固唾をのんで見守るしかない世界民主主義市民。

もし、米国がいまよりさらに「自国優先」へ傾いたのなら、世界民主主義市民は米国を見限るであろう。同時に、米国中心の安保体制も見直しに着手する可能性が高くなる。隣国と体制の違いで反目しあっている民主主義の国はバランスを重視した政策を打ち出すであろう。もう、米国一辺倒の政策は選ばないのだ。

やがて、駐留軍は孤立していく。許されていた駐留もその国の政治の流れの中で「許さない」領域にされていく。

アメリカ合衆国の大統領とは何か。もう一度、米国国民は自身の立ち位置を世界の中の立ち位置を確かめてほしい。その認識で「自国優先」の主張の大統領を選ぶのであったなら、世界の民主主義の終わりを宣言するのと同等となるのだ。

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前にも書いた妄想を再び書いてしまいました。どうしても、「合衆国の危機」が目の前に迫ってきているように感じて、不安でしようがないのです。合衆国が病んでいる。そう、妄想してしまうのです。

どうも、後ろ向きのことばかり考えてしまう。気候や環境の変動に頭が追い付かずにイライラしているのかもしれません。どんなふうに世界が変動していくのか。わたしの幼稚な頭では予測がつかない。その不安がイライラを増すのです。

#日経COMEMO #NIKKEI

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