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あぁ、だから "環境にやさしいダム" だってばさぁ

水素はダムで作られる・・・か」で書きましたが、どうも、一押しの予感がしてきました。大量の水を重力で電気に変えて、その水を電気分解して水素を作るのです。水素はアンモニアや過酸化水素など水素化合物に変えて供給する仕組み。いわば、「グリーン水素産業」の一翼を担うことになりそうです。

ダムが悪者であった時代。それは、環境に著しい影響をもたらしたから。同時に、それ以上に、政治的配慮で利益を "どこかのだれか" に誘導していたから。そして、"強制" の塊のような土地利用の在り方。

その「ダムを環境功労者に変える時代到来」といえるのが今ではないかと思っています。

まずは、「海を育てるダム」にする。これは、上流~下流に至るまでも環境を維持するにも役立つはず。つまり、土砂や栄養素をダムにより変異させない "自然に優しいダム" ということ。これにより、海の豊かさを維持することができるはず。

次に「政治的な配慮で "過疎地" を "永続的な生活の場" とする利益誘導」を行う。ダム建設からグリーン水素生産場所へ一連の流れから永続的な就労と生活の場へ変えていきます。そうすれば、極小だけれど政治への好影響を生むことになるでしょう。わたしの感じるところ、きちんと説明責任を果たせば、過疎地に反対は起こりにくいと考えます。

気候変動による水蒸気量の増大。それによる局所的な雨量の増大とそれに伴う洪水被害。その「自然災害を極力おだやかにするダム」であれば、その説明を丹念に行えば、いままでのダムのイメージが変わってきます。

ダムは大型公共工事ですが、長い年月をかけてグリーン水素を生み出す公共工事となるはず。クラッシュアンドビルド(和製英語)にも対応する。つまり、維持し続けるより、環境に配慮した再構築をいままでのダムより短い周期で繰り返す。このことにより、環境にいち早く対応したダムであり続けるのです。

水の重力応用は都会でもやろうと思えばできます。輸送コストを考えれば一大消費地の近くに「グリーン水素産業」を拵えたほうが手っ取り早い。けれども、それでは総合的に環境を穏やかにすることに貢献できないのではないかと考えています。

人工知能搭載など、ダムの超近代化を推し進めれば、「日本独自のグリーン水素」を安定供給できると考えています。日本の未来系建設技術を世界に輸出することも視野に入れて、超近代化を押し進めるのです。

いずれにしても、過疎地がチャンスに代わる案件です。どうか、皆様で様々に議論していただけますように、ご注目ください。「環境にやさしいダム」でごさいます。

※ヘッダー画像は、「竹田市 白水溜池堰堤(Wikipedia参照)」

#日経COMEMO #NIKKEI

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