軽妄想:米国世論に覆される対中抑止結束

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大統領選挙前、現職大統領の挙動に注目が集まる。以前より、言動に疑問が投げかけれれる事態はあったが、今回は選挙前とあって、野党側の追及が厳しい。

その野党側の大統領候補は厚い(熱い)地盤に支えられて権利を勝ち取った元大統領だ。「おれは、健康に問題ない。米国大統領に健康問題があってはならない。そうだろう?」と演説も喧しい。

同時に現職大統領の親族に対する司法の措置と元大統領に対する措置の厳しさの違いが鮮明になった。さらに、対立する東側の情報機関が拡散する偽の元大統領支持メッセージである「不公平」で世論を湧きあがらせる。

野党側は米国の政治がどうあるべきかについて言及しない。あくまで、現職大統領に対する攻撃に注力する。日常に不満ある民衆はその不満を大統領選挙にぶつける。中間派が入る余地のない大統領選挙となり、米国政治に理解を示してきた富裕層も離れていく。

東アジアも風向きが急に変わってきた。日本の処理水放出に反対・糾弾するデモは、朝鮮半島を混乱の渦に巻き込んでいき、その西の大国や北の大国の情報操作により、修復できない亀裂が深まっていった。

日本の南西諸島に大国の艦船が頻繁に現れるようになり、潜水艦の往来も増加した。領空侵犯も頻繁となり、自衛隊の動きも活発化していく。だが、駐留米軍の動きが鈍い。大統領選挙の行く末を見守るような静けさだ。

一方、ポーランドでは2023年秋の議会選挙に向けて国が割れつつある。「ロシアの影響下で国益を損なう行為」をしたか審査できる新法に対して野党が猛烈に反対。その混乱を利用するようにベラルーシから「脱ロシア難民」を装った民兵が越境を大量に試みる。難民はスバウキ回廊へなだれ込み、規制を掛けようとするポーランド当局と騒動になる。

ウクライナ情勢は戦況の均衡がつづき、無人兵器による攻撃が激化し、その供給に西側が追われる状況となっている。迎撃後の残骸が一般市民を襲う事例が多発し、市民の死者数が増えていく。陸の戦術を本格的に展開できる厳しい冬を前に、くさびを打ち込むような無人攻撃が激化していく。

米国与党は現職大統領で選挙に勝つように汲々となる。世界の緊迫情勢に対して有効な手を打てない。議会の野党の反対により、世界の危機を回避するような要請は通らない。ウクライナ戦争にさへ有効な兵器を送り込むことができない。

2024年中華民国総統選挙を前に、その西の大陸からありとあらゆる干渉がなされ、タイワンは大きく揺さぶられる。頼みの米国は国内事情により生返事の繰り返しであり、タイワン民衆も業を煮やす。選挙の事前予想では大陸政権へ近づく主張の候補が優勢となり、対立する候補も矛先は不正やスキャンダルに集中する。

日本の防衛省は外務省とひそかに世界情勢1年以内の流れをシミュレーションし、結論を得る。その結論を首相に報告する。首相は胸に秘めた思いと同じ結果に満足する。

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ながい文字列で恐縮です。結束は解かれるためにある。それが、今回の妄想でした。

#日経COMEMO #NIKKEI

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