妄想:ちょっとまて、インドは急に変われない

これは、「インドの米国傾斜」に期待している現象についての妄想。*****

きっと、「インドの思うように米国を動かす」ことができる。米国の思惑通りにはならない。なぜなら、グローバルサウス全体では「米国って、信用できるの?」が定番で、「操られるより操れ」が合言葉となっているから。

インドの宗主国の大英帝国。それに連なる米国。ルピーより決済圏の広いドル。大生産・消費地を探しに米国や旧宗主国連合はインドへやってくるけれど、ドル決済を嫌がる方向へ流れを変えるのかもしれません。大生産・消費地と引き換えに何を要求するのか、ということ。

「ぜひ、ドルで決済を」と米国は言ってくるのでしょうが、「否、ルピーでなければならない」と突き返すことでしょう。それは、お隣の大国である中国の "元の決済圏" が驚異的に広がっているからです。

国境をめぐって紛争している敵国。この敵国が国境周辺の経済を牛耳ろうとしている。それに対抗するのがドルであっては、グローバルサウスのリーダーとは言えない。グローバルサウスのリーダーとして「ドルに決済圏を渡さない」を示す必要があるのです。

14億のルピー。これが、徐々にグローバルサウスで重宝されるようになる。そして、基軸通貨ドルがどんどん目減りしていく。

「Make America Great Again!」と新しい大統領が叫びます。ですが、足元は徐々に "砂で固めた城" のように乾いて崩れていく。崩れる砂を手で吸い取って元に戻そうとしても、手からさらさらと逃げ落ちる。

結局、大半は通貨・元に凌駕され「ドルって信用できるの?」が合言葉になって、さらに、ルピーが追い打ちをかける。

事実として、ドルは信用を失っていく。

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去年の年末から今年の初めにかけて、私の頭の中でやたらに「基軸通貨」があっちこっち動き回っていたのを思い出しました。

なにかあるのかな。そう感じていたのですが、日経さんの二つの記事を読んで、ふたたびざわついたのです。

もし妄想に近い通貨の動きがあるのだとしたら、日銀・植田総裁はどのように考えをめぐらすのでしょう。少し興味が湧いてきているのですが、そんなことにお付き合いしていただけるわけもなく、妄想は夏のような春にぼぉぅっと陽炎のように揺れるのです。

中国、資源で人民元決済拡大
ブラジルと貿易・投資で合意 ドルに対抗、調達安定化
(日経新聞)

#日経COMEMO #NIKKEI

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