中国発の信用不安:あきらめの格差是正:税への責任回避・・・

どれをとっても ”現実” です。中間層による個人消費の底堅さがあり、その後に "上昇する" しかないと解釈されていますが、本当にそうなのか・・・。ここからは、妄想。

疫病三年。来年は様々な "対処" が功を奏し未来が明るくなる兆しがあるなか、中国の信用不安は払しょくされないまま、アメリカ合衆国は "中国向け緩和" 政策に足を踏み込む。手を入れなければ国内産業が回せなくなるリスクがあるため。だが、19世紀のアングロサクソン連合の利益を守るために、口先では東洋を締め上げる。

財政規律を目指し始めた欧州。世界のルール先進国であるけれど、それが足かせとなる経済。欧州の中の経済格差は、"欧州の崩壊" の引き金を引きかねない。ルール違反をとがめる国と自国優先の国との仲たがいは強まる一方。

インドのエリート層の不満。階層は崩せないまま、足元で貧富の格差は広がり "インド国民としての優位性" を示せない。生産性を上げたくとも教育が行き届かず、差別をなくすこともままならない。

石油資産で豊かであった中東。欧米主体の "新世紀ルール" に翻弄され、前世紀で集まった資金の活用にほころびが生じる。宗教でまとめ上げるか、経済でまとめ上げるか。部族連合ではそれもむずかしい。世界の弱小国となることを避けるため、資金はあらぬところへ向かっていく。

どの国も地域も、エリートたちは早々に自国をあきらめ、自身たちの生きる場所や方法を見出そうとする。その先は、"タックスヘイブン" なのであろう。動かしやすい自国の中間層から税を集めては、国の福祉・厚生への投資には "ほとんど" 向かわずに、世界エリート連合の活動資金にあてがわれる。

疫病が大人しくなっても、世界経済には高揚感がない。

天引きされていく中間層の税。なすすべもなく ”あきらめの格差是正” が広がっていく。

#日経COMEMO  #NIKKEI

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?