なるほど、細胞培養最前線

とにもかくにも、自然由来食料からの脱却には細胞培養が必要。という考えが私の頭から離れません。だとしても、消費者が買い求めやすい価格になるまでに時間がかかる。それを待っている間に環境変動は着実に進んでいく。

コスト削減。原材料である細胞の選別作業の機械化や人工知能の採用。今回記事にあるように培養液の生産コスト削減と機械化による簡素化。細胞培養製品が取り扱いやすい物質や形状や包装形態。流通コストの軽減。その他、あらゆる関係性を簡易にできるシステム。それらがそろって、初めて消費者の買いやすい環境が整うということ。

様々な既存企業の細胞培養産業への参入。競争によるコモディティ化。日常の中に溶け込む非自然由来食料。

その時が来るまで、後、何年待つのでしょう。それを上回るスピードで気候変動とそれに影響を受けた様々な環境が変動していき、引き返せない食料危機がやってくるのか。

わたしは、過疎地を特例地として細胞培養産業を根付かせる妄想を抱いていたのですが、環境変動がそれを追い越すという妄想に囚われるようになりました。とても焦っている。

その焦りをさらに焦がすのが、「自然由来食料主義」とでもいえる排他的な考え方(筆者の独断)。細胞培養産業の発展を押しとどめる反作用。細胞培養を、どうか、消費者は受け入れてほしい。自然由来ではわれわれは生きながらえない。


「人間中心主義vs.非-人間中心主義」再論 安彦一恵氏

参考


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