若衆とワーケション

ワーケーション成功の秘訣は、「地域に責任を持たない」ことにあると、見抜いちゃいました(笑)。

そりゃね、過疎地域にとっては「若衆(わーけーしゅう)」はとてもほしい。お金払ってでも、居付いてほぢぃ。けれども・・・おらの村には "光(ケーブル)がねぇ!" ときたもんだ。

Z世代に不可欠な情報インフラ。これ、常に最新に整備されることが条件なのですね。それやって、はじめて "わーけーしゅう" を呼び寄せ、うまいこと言って囲い込むことができる。

だから、過疎地は思い切って 5.5Gに出資するわけです。第五世代とちゃいますよ。第五に0.5足したやつ。0.5ってやつは、「地域に責任持たんでええよ、すきなことすきなだけしてええから」というインセンティブのこと。

つまり、春から秋にかけて、地域の草刈りに駆り出したりしない。地域の伝統芸能に無理に誘ったりしない。冬の雪かきなんか、手伝ってほしいけれど、それもお願いしない。

地域のことは先住民がひきつづき責任もって取り廻す。"わーけーしゅう" は、ワーケーションに集中してもらう。そこでがんばって成果を上げて、"花の都会" でさらに活躍して日本経済を元気にしてもらう。

こうやって、見向きもされない過疎地に、少しだけ若衆の香りを残すことができるのです。その香りを老人たちは "長生きの餌" とする。単に "霞(カスミ)" と昔は言っていたモノです。霞を食って仙人になれるという仕組みと仕掛け。

わーけーしゅうの香りは、おれら年寄りの大好物。5.5Gを包丁のように使いまわして、納屋を立派に仕立てて、毎夜、「シュッシュッ、シュッシュッ」と研いでまっています・・・けぇ~へっへっへっ(笑)。


#日経COMEMO #NIKKEI

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?