妄想:不確実を読む、欲望マップ

以降、出典はWikipedia

欲望(欲求)の種類

■ 生理的・本能的欲求・身体内部の情報に基づいた欲求

  • 呼吸:呼吸中枢が血中のO2濃度低下を感知すると、呼吸回数を変えたり気道を通じさせようとしたり、別の場所に移動したりしたくなるような欲求が生じる。

  • 食欲:視床下部の血糖値センサーが血糖値低下を感知すると、個体に「空腹感」を感じさせ、摂食行動を促す。

  • 飲水:視床下部の浸透圧センサーが、血清の濃度上昇を感知すると、個体に「口渇感」を感じさせ、飲水行動を促す。

  • 排便・排尿:大腸や膀胱からの情報により、排泄したいという欲求が生じる。

  • 睡眠欲

  • 体温調整:体温調整中枢にて設定された温度と比較して、体温が上昇/下降した場合、涼しい/暖かい場所に移動したいと感じたり、汗をかかせたり、筋の振戦を起こさせたりして体温を調整する。

  • 性欲:性的パートナーを見つけ、性行為を行いたいと感じる性的欲求。

  • 逃避:不安や危機を感じた場合に逃げ出したいという欲求を生じる。

  • 闘争:逆に、戦うことで生存しようとする欲求。


■ 心理・社会的欲求

  • 獲得:財物を得ようとする欲求。

  • 保存:財物を収集し、修理し、補完する欲求。

  • 秩序:整理整頓、系統化、片付けを行う欲求。

  • 保持:財物を持ち続ける、貯蔵する、消費を最小化する欲求。

  • 構成:組織化し、構築する欲求。

  • 優越:優位に立つ欲求。達成と承認の合成。

  • 達成:困難を効果的・効率的・速やかに成し遂げる欲求。

  • 承認:賞賛されたい、尊敬を得たい、社会的に認められたい欲求。

  • 顕示:自己演出・扇動を行う、はらはらさせる欲求。

  • 保身:社会的な評判・自尊心を維持する欲求。

  • 劣等感の回避:屈辱・嘲笑・非難を回避する欲求。

  • 防衛:非難・軽視から自己を守る、また自己正当化を行う欲求。

  • 反発:二度目の困難に対して再び努力し、克服・報復する欲求。

  • 支配:他人を統率する欲求。

  • 恭順:進んで他人(優越な人間)に積極的に従う欲求。

  • 模倣:他人の行動やあり方を真似する欲求。

  • 自律:他人の影響・支配に抵抗し、独立する欲求。

  • 対立:他人と異なる行動・反対の行動をとる欲求。

  • 攻撃:他人に対して軽視・嘲笑・傷害・攻撃する欲求。

  • 屈従:罪悪の承服・自己卑下の欲求。

  • 非難の回避:処罰・非難を恐れて法・規範に進んで従う欲求。

  • 親和:他人と仲良くなる欲求。

  • 拒絶:他人を差別・無視・排斥する欲求。

  • 養護:他人を守り、助ける欲求。

  • 救援:他人に同情を求め、依存する欲求。

  • 遊戯:娯楽などで楽しみ、緊張を解す欲求。

  • 求知:好奇心を満たす欲求。

  • 解明:事柄を解釈・説明・講釈する欲求。


これらを隙間なく世界の地図にプロットした「欲望マップ」が完成すると、ひょっとしたら "不確実の発生" を読み取ることができるかもしれません。

もうすでにあります? 失礼しました・・・ですが、私の目に留まるようにならないと、"不確実の発生" を読み取るのは不確実となるのでしょう(どうもすいやせん)。

できれば、戦争最高責任者となりうる人物やその周辺にいる最高責任者に影響を与える人物たちの心理をマップにしてほしい。つまり、私ではなく公として常に共有できるようにする。

それで何が起こるかというと・・・どこかの最高責任者は権謀術数を使いこなして相手を支配しようとし、被る側は逃避か闘争かを選ぶことになる、その状況が欲望マップにリアルタイムに現れるのでしょう。その前夜数年前から双方の欲求は世界の知るところであり、「なるべくしてなった」と予測通りの展開を確認することができるのでしょう。

私たちは睡眠欲に打ち勝ちながら、支配と逃避と闘争の行く末を凝視する。

投資家は世界の「心理・社会的欲求」をつぶさに見て回り不確実がどこに発生するのか読み取ろうとします。地政学的に飛び地同士が結びつく欲求とは何か。連帯が連帯を生む欲求とは何か。その流れの中で生き残りの欲求が強いヒト・カネ・モノ・トキは何か。

支配欲に満たされた最高責任者が排便欲に促され、トイレにこもった瞬間、恭順であった最側近の「劣等感の回避と保身と優越と屈従と承認」の入り組んだ欲求の所作により、トイレは永久に閉じられ最側近は護衛に「閣下は永い排便に入られました」と報告するのでしょう。最高責任者は声のあらん限り罵詈雑言を吐き散らしますが、護衛の「求知と養護と保身と優越と承認」の入り組んだ欲求の所作により、「自律・対立・攻撃」欲を叶えようとして最側近の命を奪い「獲得・保持・防衛」の欲を満たすべく、最高責任者をトイレに閉じ込めたまま、仲間の護衛を呼び集め、「閣下は排便途中、ご乱心になられた。核管理は特別警戒に入る。」と疑似解明の披露を行い、非難の回避欲と救援欲と重ねて説得を試みます。

これら一連を欲望マップで観察している護衛たちは「護衛隊長の心の内」を読み取り、「来るべき時が来た」と察知したうえで、対立する諸外国へメッセージを送ることになります。

それらすべてを欲望マップで知った投資家は、いままで凍らせていた投資を一気に解凍し空前の投資ブームとなる。

トイレの前に立ちはだかった護衛たちは、静かに忍び寄った最高責任者親衛隊に一斉に排除され、トイレから出てきた最高責任者を迎えます。最高責任者は、トイレにいた間に投資した案件が軒並み天文学的な数値を示したのを確認して獲得欲を満たし、さらに、排便の欲求を満たしたうえで食欲を満たすべく食卓に向かいます。

偽の情報で粛清を達成した責任者は、再び、秩序を強化していきます。

それらをすべて閲覧した世界の人たちは「なるべくしてなった」と感慨深げに求知と解明欲を満たしたのです。


#日経COMEMO #NIKKEI

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