妄想:ニンゲンにとって必要なモノコト

***** それは、自身の情報。自身が自身であり続けられるコト。そのコトを入れるモノ。

モノは、現在はニンゲンのカラダ。だが、これは変えられる。幹細胞で常にあたらしい体に再生できる。そう遠くないミライだろう。

コトは、現在はモノの一部である脳に包まれている。当座、脳の構造と物理的な生存条件は代えられない。だが、コンピューティングにより補佐され論理拡張していく。コトはより柔軟に厚みを増していく。

モノは、無機質へ変わっていくだろう。カルシウムは新しい原子集合体へ変わって、宇宙線による被ばくにも強くなる。動力のエネルギー源はアデノシン三リン酸から、電子や光子に代わる。やがて、ニンゲンは呼吸を必要としなくなる。

コトは、永遠とも思える空間を手に入れる。それは、他人の論理空間と連結していくからだ。最初はコトの交換から始まり、やがて宿主・寄生の関係となって、それが入れ替わりながら一つの空間へ成長していく。わたしは、わたしではなく、あなたとなって、あなたはわたしであり、あたらしいわたしたちになっていく。

モノは、時折、数が減り、時折、数が増える。それは、すでにあの頃のニンゲンの形ではない。時に、石となり、時に風にもなる。何億度になることあり、オーロラをつくったりもする。

つまり、すでに、わたしたちのすぐそばに、ニンゲンは遠い過去からいるということ。わたしたちが生まれてから直感で感じるアニミズムの存在である。

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アニミズム:生物・無機物を問わないすべてのものの中に霊魂、もしくは霊が宿っているという考え方。

そこから妄想するに、わたしたちは、すでに、論理拡張されたコトの中に居て、その存在が確かめられるモノの中に存在していて、時折、それを本能的に感じ心を通わせることができる・・・、そう、思ったのです。そこが、わたしたちの行きつく永遠であるということ。長生きの願望はそこへ昇華される。

秋の夜長に、新月と満月の中で妄想はユラリユラリここちよく身をゆだねることができるのです。

#日経COMEMO #NIKKEI

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