妄想:軟禁で院政、孤立の行く末

この戦争の終着点。戦争の指導者であるあの大統領は、軍を侵攻から解除した後、大国主義を志向する集団の援助によって、「戦争にけじめをつける」として軟禁されていく。

大国主義は衰えない。有権者の心理の中から消え去ることもない。だから、かの国では徹底した戦後責任追及はおこらない。最高責任者の軟禁状態をつくり、世界からの戦争責任追及を躱す。

軟禁者の居住まいを正した映像が流れてくる。戦争で亡くなった人々への追悼を静かに行う姿が感動的に映るように流れてくる。

世界から戦争責任追及が喧しい。ゆえに有権者は必要以上に敏感になり右傾化していく。再び、大国主義に火がつく。

世界からの孤立は軟禁者の院政を生む。反大国主義は粛清・淘汰されていく。戦前より強固な大国主義となり、着々と次の行動のために準備が始まる。

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今年の秋以降、中国政府の指導体制はどうなっているか。かの国が孤立を深めれば深めるほど、中国政府内部は割れていく。夏にはなにかの動きがあるかもしれない。大国主義の行く末を案じる勢力が巻き返すか、絶対的な大国主義に走る勢力が突き抜けるか。

日本は緊張を強いられる。気候変動による災害にも注意を払い、隣国の人災にも注意を払うことになる。災いはやすやすとは退却してくれない。

#日経COMEMO #NIKKEI

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