疫病去って動乱が来る?

そうあってはなりませぬ。

Gゼロ(2012/8/6付日本経済新聞より)」。昔話で言うなら、「群雄割拠」。日本で言うなら「下剋上」。発展途上国や中進国の発言や行動が世界を動かす。これは、これで期待されていたことですが、秩序を持たない世界では「チカラがすべて」で、経済で勝てなければ武力に手を出すことになります。

世界中で紛争が勃発し、その裏では覇権を握りたい経済大国が蠢きます。欧州然り、米国しかり、ロシア・中国・インド・中東・・・。

リープフロッグ型発展(以降、リンクはWikipedia参照)」で、いきなりハイテクノロジーを駆使した新興国が覇権を握る可能性もあります。

「動乱」。時の政権の失態を大規模で散発的に追求し、チカラで現状を変えようとする動きと解釈します。ほぼ八割は「うっぷん晴らし」で参加している人々。思想や主張より「腹立たしい」が先に来ます。

国内が乱れれば政権は強権策を施行します。また、外の脅威を醸し出すべく ”有事” の作り込みに余念が無くなる。世界が同時に似たような政治を行うことになります。どの国も振り上げたこぶしをいつ落とすかという ”チキンゲーム(レース)” が始まります。こぶしを振り上げたままでは ”恰好だけの弱虫” と批判されかねない。”ゲームで勝つ” しか、選択肢がなくなります。

一方、自国に閉じこもり「鎖国」を主張する国も現れることでしょう。疫病で培った「閉じこもり作戦」で難を逃れようとするのです。鎖国でありながら、常に最新の世界情勢を収集し分析し、自国に災いが降ってこないように ”二枚舌、三枚舌” でのらりくらりと ”同盟参加” の恐喝を躱す外交を繰り広げることでしょう。

鎖国を続け維持するためには「武力」が必要です。スイス(スイス軍)がモデルとなるでしょう。いわゆる「武装中立」のことです。

ここまで書くと、「日本は?」と問いたくなります。”鎖国” へ向かうのか、”同盟の恐喝”に右往左往するのか。この選択肢の少ないシミュレーションは、「やらざるをえない」課題なのだと思うのです。

AC.アフターコロナ。いやな予想はしたくありません。けれど、可能性としてはしっかり目を見開いて分析すべきです。いまの私の心では楽観しか思い浮かびません。疫病で悲しくなった心を晴らしたいからです。ですが、閉じこもりでうっぷんが溜まると・・・。

やはり、冷静で客観的であることしか、今後の世界を乗り切ることができないのかもしれないと思いました。


#COMEMO #NIKKEI

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