ミートレスはノンアルコールの後を追う

動物性たんぱく質は人間に欠かせない栄養素ですから、これから「微生物(細胞・細菌)培養」たんぱく質が出回ることでしょう。

そうすると、一つの食品全体の8割程度が植物由来で残りが微生物由来の「動物性たんぱく質」となるのかもしれません。微生物は宗教や信条に抵触しない種類となるのでしょう。

私たちは動物の断末魔を聴かないで食事を作る文明を長く過ごしてきました。それを支えるためには、工業化による大量殺傷と大量供給と、食品ロスを引き起こしながら消費する構造が必要でした。今、違和感を持ち始めた消費者が、今の文明水準を維持しながらあたらしい生活を切り開こうとしています。この流れは、アルコール飲料がノンアルコール飲料に遷移していった流れに似ていると感じています。ノンアルコールが定着しつつあるように、ミートレスも定着するのでしょう。

「感じよく騙される」がキーワード。だまされて気分が良くなる食品の数々。ミートレスもノンアルコールも、”騙されやすい賢い消費者” が求めた「あらたな文明」なのかもしれません。

「40年、食肉市場の6割に」

ベジタリアン養殖魚を食卓へ

#COMEMO #NIKKEI

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?