情報を産む側と利用する側、収入格差

低賃金労働者が ”情報を産む側(仮に情産)”。高学歴で自立した労働者が ”情報を利用する側(仮に情利)” という構図が見え始めているように感じました。

”情産” が ”所有欲” を放棄し、”情利” が ”所有欲” を高めている傾向も見える気がします。”情産” は所有しない代わりにシェアで生き延びようとする。”情利” は所有がステータスとなる。「どれ程の情報を制御できているか」という量的レベルを競うコミュニティを形成するのでしょう。

”情産” がシェアを進めるほど情報が産まれ、シェアを制御する側は利益を頬張ることができるので、”情利” はシェアしやすい環境を提供しそこから情報を多く収得・習得しようとします。

”情産” はギグワークなどで収入を得、”情利” はサブスクリプションなどで収入を得られるのでしょう。この比較だけでも収入格差の開きは大口を開けて広がっていきます。

高学歴であれば ”情利”側に居られるから、膨大なローンを組んでも ”学歴を所有” しようとします。けれど、思うほどの成果が得られなければ ”情産”側へ移動せざるを得ず、少ない収入からローン返済に充てることになるのでしょう。

格差が広がれば、次の世代の格差固定につながります。社会が不安に満ちた空間にならないように是正が求められています。

格差是正の政策を誤っていないか

巨大ITが生む格差 労働分配率の反転みえず

#COMEMO #NIKKEI

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