”信用スコア社会”に蔓延る不信

知らない間に自身が評価され、ネット上で利用されている時代。買っても買わなくても。むしろ、ネット上でなにも買わない・発言しないほうが、リスクが高いのかもしれません。つねに、なにかの機嫌を伺うような行動をしないと ”信用スコア” が上昇しない。故に、次の行動に支障が出る社会。

「わたしは、そんな人間じゃない」と、声を大きく主張しても、「信用スコアでは・・・」と切り返される。SNSでの自身の評判も評価の対象。繋がっている人の様々な反応が、「第二・第三のわたし」を作り上げていきます。

個人情報を利用する組織・団体の信義を信じるか。おそらく、信じようがしまいが関わりなく、個人データは ”都合のいい” ように使われていく事でしょう。利益の上がる方向へ、どんどん ”捻じ曲げられる”。それは、”とても良い評価” とされる場合でも、事実とは異なるのです。

どうすれば、”私の真実” は伝わるのでしょう。客観的な ”信用スコア” はどうすれば生まれるのでしょう。都合の悪い ”第二・第三のわたし” がホンモノのネット社会。だとすれば、正真正銘の私はニセモノなのでしょう。こうなれば、ホンモノを都合のいいように捻じ曲げてニセモノに近づけるしかありません。ネットで ”架空のわたし” を操作する日々が続きます。

#COMEMO #NIKKEI


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