微妄想:ずぅ~っと気になる基軸通貨、実権を握る新興消費大国

今の消費大国は、米国・欧州・中国 といったところでしょうか。仕組みとしてはドルが使われるような構造がずっと続いていましたが、どうも、グローバルサウスなど "先進国より消費者数で上回る市場" へ浸透していく通貨の方が今後の基軸になりうる可能性が高い、と、妄想しています。

通貨・元はユーラシアでは有力で中東にも浸透しグローバルサウスでも使い勝手がよくなりつつあります。一方、「裕福な市場」では、北米・欧州や同盟国の範囲で極めて巧妙に仕組まれたドルが基軸となっています。ですが、「裕福でない巨大市場」では、どうか。

米国に利益が集まるドル。「裕福でない巨大市場」からそっぽを向かれる挙動をしてしまうと、米国経済への信頼が揺らいで基軸も揺らぐ。つまり「偏った富の分配」のこと。

「裕福でない巨大市場」にじわりじわりと浸透する通貨・元。ここの市場で基軸となれば、世界の通貨への信頼はドルから通貨・元へ移る、のかもしれません。面白いのは「気高き通貨:ユーロ」。ここの市場ではあまり流通しない。独特の経済圏を維持していくのでしょう。そして、ルピーやレアルは如何におわす。

米国政治が揺らいでいます。その揺らぎは「裕福な市場」でさえ信用に疑義が生まれる。これからも魅力的な北米市場。ですが、政治が揺らいで基軸ドルの巧妙な仕組みが瓦解することはないのでしょうか。

かつて「裕福でない巨大市場」は関わる政治が安定し始め("力づく政治" の勝利)、消費の質が上へ上へ伸びていく。その時、利益率の高くなったこの市場へドルは根を張ることができるのか。ドルと通貨・元の経済戦争勃発・・・。

かつて栄華を誇った基軸通貨ドル。「陽気で保守的な財布のひもが固い」市場へ変貌した北米(妄想)。新興消費大国から「老いた市場」と揶揄される、そんな時代が来るのかもしれません。

※あれ? 円はどうなったん・・・えーんえーん(泣)

#日経COMEMO #NIKKEI

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