国立情報銀行設立・・・

と、なるかどうか。

全ての国民情報が(外からは個人を特定できない情報にして)国の機関に集まり、利用者は、個人が特定(本人確認)できれば特定できた範囲で、特定できなければ一般化したデータ群として活用できる仕組み。

国民の活動履歴が国の機関に集まり、社会はそのビッグデータから益を紡ぎだす。これが世界で最も早く実現しそうなのが中国ですね。欧米は個人情報保護を強く打ち出しますから、思うようにビッグデータ活用に移れないかもしれません。

信用調査も、この「国立情報銀行」を基準にすすめられることでしょう。その時々の法令・条例やら慣習・商習慣やらに照らし合わせ「信用できる人」として社会で生きていけるかが試されるわけです。社会は個人に信用証明を求め、「国立情報銀行」にアクセスして本人特定後に出力される信用証明を提出するような仕組みと仕掛けになるのでしょう。

重要なのは、法令・条例が「誰かの恣意」から発生していない事。つまり、きっちり民主主義で法治国家が運営されていることなのだと思うのです。「民主主義で法治国家」が担保されずに「国立情報銀行」が運営されれば、「誰かに意図的に操作される人生」を歩むことになります。ビッグデータは人間が処理できる容量を遥かに越えていますから人工知能に委ねることになります。その人工知能にどんな学習をさせるのか。時の権力者に人工知能の判断基準を左右させることは許されない。つねに「国民合意」を求める仕組みと仕掛けが必要です。

そして、人工知能の判断基準を「国立情報銀行」への情報提供者である個人がしっかり評価して、民主主義的な手法で人工知能の次の学習に参画する権利を行使する仕組みと仕掛けが必要なのです。

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「自身の信用証明を国立情報銀行に委ねる」。そんな時代が来るのかもしれないと妄想した次第。



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