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炭酸飲料と強権政治

蓋を強く締めていれば、外からはおいしそうな液体に見える。だが、蓋をした状態で振動を与えて間髪入れずに蓋を切れば、炭酸が膨張し液体を噴き上げる。

容器の形状は蓋に近づくほど狭く小さくなっている。液体は糖と二酸化炭素で構成されている。飛び散った糖は酸化し二酸化炭素は空気をよどませる。そして、粘着性のために払拭しにくく、周囲は元の状態に戻りにくい。

強権を蓋として、炭酸は国民の本音(憤懣)とするなら、彼国は外からの振動に異常に反応するのだろう。世界が震撼する "蓋を切った強権政治" となる。だとすれば、ゆらさず養生し、しずかにしずかに気を付けてふたを開けるしかない。

そうすれば、飛び散ることもなく容器の中で小粒の気泡となって次々に上昇し割れていく。世界は飲み頃をじっくり待つことができるのだ。

だが、その容器を支える土台が揺れ始めている。高いところから容器が落ち、激しく転がりながら蓋が切れてしまえばどうなるか。


妄想するにもほどがある。だがリアルなのかもしれない。心構えが必要だと思った次第。

#日経COMEMO #NIKKEI

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