妄想:性質が違う戦争前夜

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性質:その事物に本来そなわっている特徴

■性質 その1
スラブ人:
東スラヴ人(ウクライナ人、ベラルーシ人、ロシア人)
西スラヴ人(スロバキア人、チェコ人、ポーランド人)
南スラヴ人(クロアチア人、セルビア人、ブルガリア人など)

■性質 その2
セム語:アラビア語、アムハラ語、ヘブライ語、ティグリニャ語、アラム語

「性質 その1」と「性質 その2」は、現在、戦争が勃発している。
互いに近い関係にありながら、「戦争による依存関係」はないか。
戦争によって、独自性を際立たせる。戦争がなければ埋没してしまう。

■性質 その3
大国:中国と米国

「性質 その3」は、経済で互いに強く依存している。
だが、それ以外に近い関係にある性質は、ほとんど見られない。
政治にせよ、民族にせよ、言語にせよ。

「性質 その3」は、経済が除かれる時、戦争への扉を開くであろう。
「戦争にならないように管理する」とは、経済を除かない互いが必要とする関係を続けるということ。

中国は毛沢東思想に傾倒し、市民同士が密告しあう暗澹たる社会に移行しようとしている。
米国は分裂し、民主主義の下でステレオタイプな政治家が選ばれ、互いに反目しながら国政を停滞させる危機の中にある。

これらは、水と油の社会を形成する。交わらない。交わらない社会は経済が衰退する。
その時、大国の性質を持つ両国は、水と油になって交わらず「戦争にならないように管理」を放棄する。

「性質 その1」「性質 その2」は戦争を必要とし、「性質 その3」は交わらないことで自尊心を保とうとする。

内向きな自尊心は、傷つき反発する傾向がある。なにが傷となるのか。「戦争にならないように管理」を放棄したとき、風が吹いただけでも傷つくことになる。ほんのちょっと空気が動いただけなのに、戦争へと突入してしまう。

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どんな空気の動きが戦争を引き起こすのか、そう、妄想したのです。「戦争にならないように管理」は、本当に微妙なところで管理できなくなる、そう、妄想したのです。

#日経COMEMO #NIKKEI

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