「そんなはずでは・・・」:〇〇第一主義のその先

「危機を煽り、その危機を制する "フリ" をして、強さをアピールする」のが〇〇第一主義の手法のように思います。

選挙では熱狂的な支持者を引き寄せた方が勝ち。故に自身の心情とは違うものの「とりあえず、〇〇第一主義」に同調せざるを得ません。

ところが、対する外国から本物のの強さを見せてみろ」的挑発には乗らざるを得ない。議会でも「急進的防御」を声高に唱える人数が増え「先制攻撃こそが唯一の防衛」という流れを作ってしまう。

今の時代、真の軍事力(強力な経済ブロック含む)をつかったら、世界は滅びることになります。

国の最高司令官強さをアピールすれば全面戦争への扉が開いたも同然

二大大国プラス旧大国。これらの最高司令官がおのおのに強さをアピールする世界に突入するのか。

ですが、そうはならない。ぎりぎりの線まで足を伸ばしながら、目くばせで「手打ち」をする本心が見え隠れして、なんとも、かっこわるい。「エンターテイメント化した危機」に踊らされる熱狂的な支持者達。

つよがるものほどその先の危機を想像できる。それを想像できないのは熱狂的な支持者達なのです。つよがるもの同士、「不測の事態」抑制の行動をとっていることは、熱狂的な支持者には見えない(見せない)のです。

一方、敵国と見做した国が安定してくると「調和」を押してくる。そうなると、強さをアピールしずらくなる。なにしろ "悪" に仕立て上げても、それを悪と感じる人が少なくなります。有益だからです。

強さは剛、調和は柔。「柔能く剛を制す」なのだし「外柔内剛」で、あたりは柔らかく芯は強い。"〇〇第一主義" は、メロメロになっていくのです。ただ、「外柔内剛」は事が起こり始めると徹底して完結しようとします。いわば、豹変。その時には、もう遅い。熱狂的な支持者が「そんなはずじゃ・・・」といっても、食いちぎられてしまうのです。

自国の不満や怒りを利用し〇〇第一主義を掲げても、対峙する相手が調和を持ちだせば皮肉にも存在感を失うことになります。強さを演出している間に、居場所さえなくなる可能性があるのです。

であれば、自国の安定第一にして、対峙する相手に「調和」を持ちかける方が、内実は強いはず。かの国の有権者たちには、その先を想像し投票を行なってほしいと思った次第。

※「外柔内剛」:外見は穏やかでやさしそうだが、心の中は何事にも左右されない強い意志をもっている

#COMEMO #NIKKEI

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