妄想:統領の花道

欧米文化をよく知らないのですが、日本には「花道」という例えがあります。世の注目や称賛が一身に集まる華やかな場面。特に、人に惜しまれて引退する時(goo辞書参照)。

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米国大統領候補(現大統領)の進退が話題に上がっている。候補を退く(退かせる)のであれば、どんな方法が正しいか。

退かせるためにその人のすべてを否定するような方法は論外である。あるとすれば、その人の功績と人に慕われる人柄を "これでもか" と思うほどに挙げ、おべんちゃらではない客観的な評価として盛大にお披露目する方法だ。

「惜しまれつつ去る」のがベストな退かせ方である。

世の男性はプライドで生きている。プライドを最大限に尊重する。次の世代へバトンを渡す儀式をその人の最大のプライドに仕立て上げる。それが、あの人の家族の役割であり側近たちの最後の仕事であるのだ。

あの頑固で有名な人でも、そこは、納得するであろう。「ここが潮時、仕舞時」と。

メディアの皆様、どうか、あの人の家族に最大限の尊敬と感謝を与えてほしい。あの人の側近たちに「権威に縛られるより下野して自由を選ぶこと」を推薦し称賛してほしい。

おそらく、今後10年間の世界の動向を占うアメリカ合衆国の大統領選挙となる。西側自由民主主義と資本主義と平等探究と公共を重んじる倫理をもつ世界を終わらせないでほしい。そのために、今、花道が必要なのだ。

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