妄想:生物学的少子化

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アンケートなどでは、「子育てに掛かる経済的問題」で子供を望まない人たちが増えている。収入が低く番(つがい)アピールする気になれない。仕事が忙しく巣に帰る時間がない。栄養価(教育の質)の高いエサでなければ子供を育てにくい。

生物に備わっている遺伝子を残すという本能。そこに衰えがあるのではないか。アンケートで浮かび上がっている「子供を持てない理由」は、大脳が発している論理。対する本能は古い情報伝達のホルモン系論理。大脳論理が支配しているのでホルモン系情報伝達が細くなっているのではないか。

恋は突然やってくる。互いのホルモン系情報交換が活発になって刺激しあってさらにホルモン系情報伝達が優位となる。結実として子供を授かる。今度は子育てホルモンが活躍する。大脳はホルモンの指示に従って論理を作り、人間社会でどう子育てしていくか、後追いで最適化を図っていく。つまり、「案ずるより産むがやすし」ということ。

当然、「産むがやすし」となるだけの社会構造になっていなければならない。それが、最近の議論と施政の内容となろう。

まずは、ホルモン系情報伝達が太くなること。そのうえで、大脳論理の最適化を後押しすること。この順番でなければモノゴトうまくいかない。

恋せよ若者。ホルモン系の大分泌で大脳を支配せよ!

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とはいえ、人工知能が猛威を振るいだす近未来ではそれに追いつくべく大脳系論理を働かせなければなりませぬ。おや?人工知能を使ってしまえば人間の作り出す大脳系論理は不要ではありませぬか。じゃぁぁぁ、ホルモン系論理で好きにしていいんじゃね?、と、大妄想した次第。

#日経COMEMO #NIKKEI

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