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「スタートアップ副業」で日本の閉塞感を解決し成長スパイラルへ

「いつでも仕事を選べる人」になれたら、何をしたいですか?

そんな想いを巡らせるとき、きっとポジティブな気持ちになれると思います。
そして、会社に囚われずに自分の力で人生を生きる人で溢れたら、日本の社会課題の多くは解決されるように思います。

日本経済にいまだ閉塞感が漂い、成長スパイラルへ転換できない要因の1つに、企業で働く多くの人が「今いる会社を辞められない」と思っていることがあるのではないでしょうか?

  • 辞めたいけど、報酬不安等から辞められずにいやいや仕事をしている

  • 会社側も社員を辞めさせられないので、キャリアを無視した配置転換を行なわざるをえない(最近では「リスキリング」という便利な言葉を使って配置転換している企業が増えていますが)

  • 会社都合の異動でキャリアが分断するため、長く勤めても社外で通用するスキルが習得できない

  • 成果創出より、社内人脈構築に関心が向かいがち

  • 人材流動性が乏しく、外部からのノウハウ流入による生産性向上が難しい

そんな負のスパイラルを断ち切る有効手段の1つとして、「スタートアップ副業」を通じていつでも動ける(転職できる)人を増やすこと、があると考えています。

スタートアップはミッションドリブンの組織なので、雇用形態は柔軟で「回転扉」のように人材が出入りすることを是とし、必要なタイミングで必要な人材に関わってもらえれば良いと考えます。

副業でスタートアップに参画し、仮にうまくいかないようであれば契約満了して次の活躍の場所を探せばよいだけですし、共感すれば契約延長もしくは正社員転換というオプションを選択すればよいのです。
それはスタートアップ側からも同様です。

個人視点で副業するメリット、デメリットは主に以下のようなことがあります。

〔メリット〕

  • キャリアにおいて「いつでも動ける人」になれる

  • 自分のキャリアの幅を広げられる

  • ネットワークを広げられる

  • 自身のスキルが「外部でも再現性があるのか」「市場価値があるのか」確認ができる

  • 「収入チャネル」を増やすことができる

  • お試しができる。その企業と自分との相性が悪ければ、契約満了をもって関係を終了できる。

  • 「アンラーン」スキルを磨ける

〔デメリット〕

  • 本業に支障が出ることがある

  • 「資産の切り売り」になってしまうことがある。(例:知り合いを紹介するだけで終わってしまうなど)

  • 「時間の切り売り」になってしまうことがある。専門性ではなく、手数が足りずに作業者としてのタスクを依頼されスキルアップにつながらない

  • 「何をアウトプットとするのか」をあらかじめ企業側ときちんと取り決めておかないと、決められた期間を経ても双方が満足する成果につながらない可能性もある。「やった気になって終わってしまう」など

間違いなくいえることとして、副業をすることで社外で成果を出せるスキルを磨き、転職できる力を付けることが出来ます。
そして、いつでも動ける(転職できる)ようになった人は魅力的でない会社にさっさと見切りをつけます。

その結果、

  • ブラック企業や生産性の低い会社が減る

  • 会社側は、人材から選ばれるよう労務環境改善、やりがい提供に努力する

  • 古い産業から、新しい産業への人材移動が起こり、産業の新陳代謝が活発になる

  • 挑戦する人が増える(≒スタートアップが増える)

  • 生涯現役のビジネスパーソンが増え、シニアが活性化する

  • 日本社会がポジティブになる

そんな未来が描けるのではないでしょうか。

「そんな簡単にいかない」という声もあると思いますが、実際にアマテラスで副業を通じてスタートアップと縁を持ち、志ある起業家と働くことで「人生が好転した」という声を多数頂いています。

以下のグラフはアマテラス内での成約者の就業形態の構成比ですが、副業・業務委託の比率が急速に伸びています。

*正社員には時短社員も含む

副業による参画が急速に増加している背景には、スタートアップ側がSlack、Notionなどのコミュニケーションツールを活用し、リモートワーク・副業を前提とした働き方にスピーディに適応したことなどが挙げられます。

特にマーケ、エンジニア、広報PR、HRなどの専門性の高い職種はリモートワークでも成果を出しやすく、スタートアップ界隈で成果を重ねるプロ人材が増えてきました。

成果を出した人材は次々と成長企業から声がかかり、実績をハイペースで積み上げ、タレント化して市場価値を高騰させています。実際に私が「この人は優秀だなぁ」と思う人に声をかけると、ほぼ全員が複数のスタートアップから声がかかっていて順番待ちになっている状況です。

先日、三井物産が副業を解禁したことは大きなニュースとなりました。YouTuberや作家、画家など、本業から大きく離れた副業についても、会社が認めれば可能となる、という内容ですが、スタートアップから始まった副業文化が大企業に影響した事例とも捉えることができます。
今後も日本での副業という働き方はスタートアップがリードしていくのではないでしょうか。

スタートアップ副業を通じ、人材流動性が増し、日本の閉塞感を打ち破る1つのきっかけになるのではないでしょうか。


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