![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/87834750/rectangle_large_type_2_6041e3ba11481620f56ba45dff2309cb.jpeg?width=800)
来たる秋・冬に着たい「ゴープコア」スタイル(JAEWON LEE)
ゴープコア(Gorp Core)とは?
ゴープコア(Gorp Core)とは、GorpとCoreの合成語であり、ここで‘Gorp’とはハイキングの際に食べるスナックの中でもグラノーラ(Granola)の‘G’と、オーツ(Oat)の‘O’、レーズン(Raisin)の‘R’、そしてピーナッツ(Peanut)の‘P’の頭文字をとったものである。そして‘Core’は「ラフでカジュアルなスタイル」の‘NormCore’の‘Core’を指す。
簡単にいえば、ゴープコアが求めるスタイルはキャンプやハイキングのような「アウトドア的要素」と日常でも着れる「カジュアル的要素」を同時に持ち合わせたものだ。ここで重要なのは、ナイロン素材のウィンドブレーカーのような「アウトドアな服」を着ていても、他のアイテムとしてデニムやスニーカーなどをミックス&マッチングすることで「カジュアルなスタイル」として演出することにある。「機能性」と「日常性」のミックスといえるだろう。
ゴープコアスタイルに合うブランド
ある特定のスタイルには、特定のブランドが連想されることが多々ある。例えば、ロックやパンクといえば、Vivienne Westwood(ヴィヴィアン・ウエストウッド)であったり、ミニマルといえば、Jil Sander(ジルサンダー)が思い浮かぶだろう。
![](https://assets.st-note.com/img/1664348297975-2jSpbaNIIt.jpg)
![](https://assets.st-note.com/img/1664348322048-ryWrYL12BI.jpg?width=800)
ゴープコアもまた、このスタイルに適したブランドが多くある。ここでは主に、「アウトドア」の要素に適したブランドを紹介したい。まず、昨年度から東西を問わず多くの人々に愛されたArcteryx(アークテリクス)やNorth face Purple Label(ノースフェイス)が考えられる。
![](https://assets.st-note.com/img/1664348401242-Mctn5zI6bx.jpg?width=800)
![](https://assets.st-note.com/img/1664348435803-RlWQSInG83.jpg?width=800)
他にもAffix(アフィックス)やXlim(エックスリム)がある。どれも、素材やデザインにおいての機能性に特化しているブランドだ。靴としては、Salomon(サロモン)やAsics(アシックス)があるだろう。ここで、パンツをデニムに変えたり、トラッキングブーツをナイキなどのスニーカーに変えるなどの工夫を重ねることで「ゴープコア」というスタイルになるのだ。
![](https://assets.st-note.com/img/1664348490874-ZmfhMKIhHY.jpg?width=800)
![](https://assets.st-note.com/img/1664348511865-ObiF1HiF0p.jpg?width=800)
それでも、「ゴープコア」というスタイルがどのようなものかつかめない場合は、Kiko Kostadinov(キコ・コスタディノフ)のショーをご覧になっていただきたい。彼のコレクションは、機能性を考えた「アウトドア」な要素と日常でも着れる「カジュアル」な点が共存している。「ゴープコア」をそのまま、コレクションとして上手く映し出していると考える。
ゴープコアのスタイリング
他のスタイルと同様に、そのスタイルに沿ったアイテムでスタイリングすれば問題ない。冒頭でも説明したように、ゴープコアのルックの基本は「アウトドア+カジュアル」である。いわば、アウトドア的な雰囲気を演出できればあえてArcteryxではなくともいいのだ。むしろ、Arctetyxだけでは「アウトドア」だけが満たされるため、「カジュアル」なブランドを混ぜることは必要不可欠である。
![](https://assets.st-note.com/img/1664348558826-WlWOCEjnID.jpg?width=800)
![](https://assets.st-note.com/img/1664348566998-aB3I3VO5mB.jpg?width=800)
これはStussy(ステューシー)ルックブックの一部である。左側のルックはArcteryxのようなハイキングを連想させるルックであり、右側のルックはキャンピングや釣りを連想させるスタイリングとなっている。いずれも、アウトドア的な雰囲気を醸し出しつつ、デニムを使うなどの工夫を通してカジュアルな要素も含めている。
Stussyと聞けば、スケートボーダーが愛するストリート系のブランドだと捉えられるが、Stussyも実は初めはサーフィングッズとして作られているため、アウトドアにその基本が根差しているのだ。
このように、必ずしもArcteryxのようなブランドを取り混ぜなくとも自分の好きなブランドのアウトドア的な要素を含めているアイテムを普段のカジュアルなスタイルに混ぜることでもこの「ゴープコア」というスタイルが楽しめるのだ。
来る秋と冬に既に持っているアイテムとアウトドアなアイテムを混ぜて新しいスタイルを楽しんでみてはどうだろうか。
2022.09.28
JAEWON LEE (プレス)
【Keio Fashion Creator 関連リンク】
● IG : @keio_fashioncreator
● Twitter : @keio _fc
● HP : keiofashioncreator.com
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?