「言葉にできない想いは本当にあるのか」読了

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タイトル「言葉にできない想いは本当にあるのか」

著者  いしわたり淳治

ロジカルな歌詞分析が話題の作詞家・いしわたり淳治が音楽、テレビ、広告、本、映画から気になるフレーズを独自の視点で解説する〈言葉〉にまつわるコラム集。超短編集で、短いものだと半ページで終わってしまうものもあるので大変読みやすい。

作詞家という言葉を扱うプロが日常で見つけた面白い言葉を独自の感性で噛み砕いていく。・・と言っても非常にフランクで、友人のSNSを読んでいるかのような感覚で読めた。

普段こういった本を自分で選ぶことはないのだけど、会社の上司がどこかから貰ってきたのを横流ししてくれたので、せっかくなので読んでみた。

雑な感想だが、正直、面白いモノと面白くないモノ半々くらい。エッセイ集ってこんなものなのだろうか。読み慣れてないからか、途中つまらんなぁ〜と思うものもあった。

そんな中でも3つ、心に止めようと思った「言葉」がある。その中の1つが、オードリー若林さんの言葉だ。

若林さんが自身のMC番組で、ゲストがダジャレを言った時にニヤニヤしながら「ごきげんですね〜」と言った話だ。いしわたりさんは、目から鱗だったと書いているが、まさに私もだ。

仕事柄、陽気なおじさんとの会食が多い。私の役割は、会社の偉いおじさんの横に座りニコニコ頷いて、取引先のおじさんたちの話にいい感じにリアクションすることだ。酔っ払っているおじさんたちは、この時代に似合わずバンバンセクハラ発言もしてくるし、つまんないオヤジギャグを連発する。

そんな時は今度からニヤニヤしながら「ごきげんですね〜」と言ってやろうと思う。大きな抵抗でもなく、確実に嫌味を言いつつ、相手に不快感を与えない。(一応お偉いおっさんがたなので社畜の私は大きく出る勇気はない)

会食は嫌いだけど、コロナ禍が落ち着いて会食が復活してきた時のモチベーションにこの言葉を心に刻んでおこうと思う。

あ、あと、会食の2次会で歌う用の「うっせぇわ」も練習中。「はぁ?うっせぇうっせぇうっせぇわ、くせぇ口塞げや限界です」心を込めて歌ってやる。

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