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Best of Japanese Hip Hop

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#ヒップホップ

今月のSpotify Japanese Hip Hopベスト作品 -2024/05-

今月のSpotify Japanese Hip Hopベスト作品 -2024/05-

 5月は、1990年からEAST ENDのラッパーとしてキャリアをスタートし、今年ソロとしてもデビュー25周年を迎えたGAKU-MCについて触れていきます。

当月に配信シングルとして"僕は忘れない"をリリースと同時に、7月よりキャンピングカーに音楽機材や生活用品を詰め込み、GAKU-MC1人で全国を巡る「独ガクツアー」の告知も発表され、現在も精力的に活動するアーティスとです。

音楽性では単純に

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今月のSpotify Japanese Hip Hopベスト作品 -2024/04-

今月のSpotify Japanese Hip Hopベスト作品 -2024/04-

 今年の4月は、R&Bシンガーとして2000年に"世界"という楽曲でメジャーデビューを果たした椎名純平のシングル作、"in my mind"が配信でリリースされました。

朗らかなトラックの上を、ソウルフルでありつつもしっとりと歌い上げる楽曲で、忙しない時間の中でもこの音楽を聴いている間に優しい気持ちにさせてくれるような作品となっています。

近年ではライブ会場限定での販売となるアルバムなど、限ら

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今月のSpotify Japanese Hip Hopベスト作品 -2024/03-

今月のSpotify Japanese Hip Hopベスト作品 -2024/03-

 3月は9日に、Klassic Beatzの新作がSpotifyでリリースされました。

イメージをかき立てるような繊細に響くインスト作をコンパイルした一枚で、現在の氏がやりたい方向性の音楽を丁寧に表現した作品であると思います。

Klassic Beatzは80年代より3A BROTHERSのメンバーとして活動していたMC、ビートメイカーであり、当初の名義であるT.A.K THE RHYMEHE

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今月のSpotify Japanese Hip Hopベスト作品 -2024/02-

今月のSpotify Japanese Hip Hopベスト作品 -2024/02-

今年の2月は28日に、Mr.BEATS a.k.a. DJ CELORYの1st ALである『BEATS JAPAN』が、2004年のCDリリースから約20年という時を経て配信開始されました。

SOUL SCREAMのメンバーとしても活躍していたDJの作るトラックメイカーアルバムで当時も注目度の高かった作品ですが、その内容と豪華な客演陣で今聴いてもワクワクする様な作品となっているのではないでしょ

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今月のSpotify Japanese Hip Hopベスト作品 -2024/01-

今月のSpotify Japanese Hip Hopベスト作品 -2024/01-

新年早々の1/8、2004年放送のTVアニメ「サムライチャンプルー」楽曲が初めてストリーミングで配信されました。

配信されたこれらの作品はNujabes、FAT JON、FORCE OF NATURE、そして2023年11月分の記事で取り上げたTSUTCHIEというメンバーで構成された楽曲群で、2022年には初アナログ化など動きのあったところでもあり、更に聴きやすくなったことで素直に嬉しく感じて

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今月のSpotify Japanese Hip Hopベスト作品 -2023/12-

今月のSpotify Japanese Hip Hopベスト作品 -2023/12-

明けましておめでとうございます。この記事の性質上、昨年末のリリースに関して取り扱うため改まった雰囲気は皆無ですが、今年もよろしくお願いします。

今回は走馬党のBACKGAMMON所属で超ベテランのDJ TANAKENによるシングル『Tokyo Under Construction』に客演参加しているRINO LATINA Ⅱについて触れていきます。

dj honda RECORDINGSよりリ

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今月のSpotify Japanese Hip Hopベスト作品 -2023/11-

今月のSpotify Japanese Hip Hopベスト作品 -2023/11-

早いもので2023年最後の記事となりました。普段聴いている曲をメモし、月単位で纏めて好きな楽曲を選んでいく作業は時間がかかるものの、引き続き楽しくやれています。生活も変わりつつあり見通しは立っていませんが、来年も可能な限り続けていきたいなと思っています。

今回は11月も新作シングルを発表しているTSUTCHIEをピックアップしていきます。

シンプルなループが流れていくようにゆったり展開していく

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今月のSpotify Japanese Hip Hopベスト作品 -2023/06-

今月のSpotify Japanese Hip Hopベスト作品 -2023/06-

6/28にDOBERMAN INFINITYの6曲入りEP『milestone』がリリースされました。
本作はなんとDOBERMAN INFINITY名義としては初となるオールBACHLOGICビート作で、以前の名義であるDOBERMAN INC時代を知る私は期待して作品をチェックしました。

結果、MV化された"Where we go"はP-CHOのリリックでウルッと来てしまったことを含め良作で

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今月のSpotify Japanese Hip Hopベスト作品 -2022/12-

今月のSpotify Japanese Hip Hopベスト作品 -2022/12-

すっかり新年明けて久しいですね。取り上げる記事の内容は昨年末の内容ですが、今年もよろしくお願いします。

2023年一つ目の前段では、BACHLOGICの立ち上げたレーベル"ONE YEAR WAR MUSIC"の第一弾アーティストとしてシーンに華々しく登場したSALUです。

2012年の1st AL『IN MY SHOES』以降毎年自身名義の纏まった作品リリースに加え、ミックステープや SKY

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今月のSpotify Japanese Hip Hopベスト作品 -2022/11-

今月のSpotify Japanese Hip Hopベスト作品 -2022/11-

前月の記事を上げる形式でこのnoteを書いているため、本年最後の記事となります。年の瀬になると季節柄、キングギドラが1995年に発表した1st AL『空からの力』収録の"大掃除 ft. T.A.K THE RHYMEHEAD"を思い出します。

そのキングギドラが約20年ぶりに活動再開しシングル『Raising Hell』を配信とレコードでリリースしました。

実際は2012年にリリースした"アポ

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今月のSpotify Japanese Hip Hopベスト作品 -2022/10-

今月のSpotify Japanese Hip Hopベスト作品 -2022/10-

ここ最近、記事のテーマと無関係な前段がどうしても長くなっているため、可能な限り簡潔にいこうと思います。今回はNITRO MICROPHONE UNDERGROUND(NMU)に触れていきます。

90年代後半から活動しているMC達のグループであり、数年の活動休止期間やメンバーであるS-WORDの脱退を経て、現在も活動続けている7人組の大所帯クルーです。

直近では11/3、クルーを焦点に両国国技館

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今月のSpotify Japanese Hip Hopベスト作品 -2022/09-

今月のSpotify Japanese Hip Hopベスト作品 -2022/09-

すっかり寒くなってきたここ最近、感傷的な楽曲を聴きたくなる季節といったところですが、突然の楽曲発表がありました。現在活動を休止しているRomancrewのメンバー、エムラスタと将絢(ショウケン)による久々のコラボレーションである"Going Way Back ft. 将絢"です。

Romancrewは大阪で1999年頃に活動開始し、幾度かのメンバーチェンジを経てALI-KICK、エムラスタ、将絢

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今月のSpotify Japanese Hip Hopベスト作品 -2022/08-

今月のSpotify Japanese Hip Hopベスト作品 -2022/08-

この記事を書いている今時期は少しずつ涼しくなってきたところで、サマーチューンの多く並ぶ8月リリース楽曲を改めて聴き返すと、最早少し懐かしさすら感じます。

そんな中、8月は東京都町田市出身で詩人、スポークンワーズアーティスト、トラックメイカー、グラフィックデザイナーなど多彩な面を持つ小林大吾が、SUIKAとしても活動していたタケウチカズタケと共に3曲入りの作品『アグロー案内VOL.2』をリリースし

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今月のSpotify Japanese Hip Hopベスト作品 -2022/07-

今月のSpotify Japanese Hip Hopベスト作品 -2022/07-

この記事を書いているのは8月ということで、真っ昼間はかなり夏真っ盛りな気候の日々となっています。

近年はレジャーなどで解放的に遊ぶというよりも、暑さを凌ぐように涼しく過ごす時間を多く取っているのですが、日本のHip Hopにもこの暑い季節にこそ聴きたくなる数々なサマーチューンがあると思います。

超有名どころであるスチャダラパーの"サマージャム’95"や、RIP SLYMEの"楽園ベイベー"、D

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