見出し画像

なんちゃって不動産投資で一括返済されるまでの流れ              借金返済の為に不動産を購入したオーナー様


こんにちは。株式会社ライフオプティマイズ 広報の岩津です。
先日は、最近急増しているなんちゃって不動産投資のお話をさせて頂きました。

なんちゃって不動産投資の詳しい内容に関してはこちらの記事で↓

https://note.com/k_a_nu_note/n/n54c9d24248fb


本日はもう少し深掘って、実際のオーナー様の事例をご紹介させていただきたく思います。

本日ご紹介するオーナー様は借金返済の為になんちゃって不動産投資をはじめた30代のオーナー様の例です。このオーナー様は不動産を手放した際に、損切はされましたが無事に売却出来たため、今は金融機関からの返済に追われる事なく、平穏無事に生活をされています。

そのオーナー様は、当時、会社員として働きながらネットワークビジネスをされていたそうです。
ネットワークビジネスを始めて思うように稼げず、商品の購入や、セミナー、APO等のネットワークビジネスの活動を通して出費が重なり約400万円の借金を背負われていたとの事です。20代半ばの当時の会社員の年収は400前後と中々、借金が減らせない中、ネットワークビジネスの仲間の斡旋で借金を帳消しするアドバイスをしている不動産ブローカーの方とお会いしたのがなんちゃって不動産投資をはじめるきっかけでした。

紹介された不動産会社ではなんちゃって不動産投資をやる物件を選ばせてもらえず、そのオーナー様は不動産会社に言われるままに横浜の1LDKのマンションを購入されたとの事です。その際、購入した物件価格は2500万円程で、金融機関にローンの申し込みをする際に400万の借金の返済に充てるため不動産会社から400万を借りて、住宅ローンに上乗せして返済するという説明を受けたとの事です。不動産投資に不安はあったが借金返済の為に背に腹は代えられないと物件購入を決められたとの事です。また、購入した物件は紹介を受けた会社がサブリースで借上げしてくれるため、ローンの返済はその賃料収入で返していけると説明を受けたとの事です。その際に一度、住民票を購入物件に移す必要があるとも言われたとの事です。
これが悪夢の始まりでした。

画像1

オーナー様は無事に借金を返済でき、新たに組んだ不動産ローンもサブリース会社から毎月、家賃が入ってくるため返済に追われることもない為、平穏無事な生活をされていました。
しかし、物件購入から2年がたったある日、いきなり賃料が入ってこなくなりました。
何があったか紹介者のブローカーに尋ねると、サブリースが会社が倒産したとの事で、急いで他の会社で賃貸の管理をする必要があると言われたとの事です。結局オーナー様はそのブローカーに言われるまま、賃貸会社を変更したのですが、これまで払われてきたサブリース賃料は物件の周辺相場と乖離して高い賃料で設定されていたとの事で、賃貸会社変更する際に、賃料を2万円下げられたとの事でした。
月に2万円出ていっても、400万の借金返済をしていた時よりはマシだと説明され、オーナー様は泣く泣く毎月2万円の出費を強いられることになりました。

その一年後、更に状況は悪化します。
当時、オーナー様はなんちゃって不動産投資する際に、住宅支援機構のフラット35という住宅ローンを組まれていました。
ある日、オーナー様のご自宅に住宅支援機構から購入した物件宛にオーナー様名義の手紙を送付した際、届かなかったので住所変更届を提出てほしいと連絡がありました。
その後のやり取りはこんな感じです

オーナー様「現在、購入した物件には住んでいない為、住所変更をしてほしい」

機構「住所変更の件で調べたところ、住民票の住所が購入後、一週間ほどで元の住所に戻されてますが何でですか?」

オーナー様「引っ越しの準備をしている際に心理的瑕疵が見つかり、引っ越しを辞めた(嘘)」

機構「心理的瑕疵とは何ですか?」

オーナー様「購入した物件に婚約者と住むはずだったが、物件内で婚約者の浮気が発覚した為、物件を見るのも辛く、元の住所に戻った。購入物件は誰も住んでなく空き家(大嘘)」

機構「婚約者の話は物件購入時に聞いていない。単独での入居だったはず。空き家ならいつ住む予定ですか?ご自身で住むという理由で融資をしているので住んでもらわないと困る」

オーナー様「言うの忘れました。空き家だが実は今、人に貸してるからすぐに入居というのは難しい。(嘘)」

機構「居住用で融資をしているので住んでもらわないと契約違反になるので、実際に住んでいた期間を教えてほしい。融資してから相当な期間が経っているので今までの住んでいた履歴を鑑みて判断したい」

オーナー様「最初はせっかく購入した物件だから、元の住所と並行で住んでいた。しばらく空き家で最近、賃貸に出した。具体的に何年住んでいたかは把握していない」

機構「住んでいたことの証明に水道メーターの契約履歴が過去に遡って請求できるため、取り寄せてほしい。それを見て判断したい」

オーナー様「・・・・・・・・・」

機構「早く提出してほしい。証明できなければ契約違反と判断するしかない」

オーナー様「・・・・・・・・・・」

機構「証明できなければ、契約違反として判断するしかない、その際、一括にてローンの返済をしてほしい」

オーナー様はこうして住宅支援機構から一括返済の請求をされることになりました。
そこで、弊社に一括返済が出来ず、競売にかけられてしまう前に売却できないかどうか相談を頂きました。

更に状況は最悪だった。

ご相談頂き、物件の資料作成の為に物件に関する書類を精査していくと、そのオーナー様の物件の状況が最悪な事が明るみになります。
当時2500万円で購入されたとの事でしたが、実際、物件の周辺調査をしてみると購入された物件が周辺相場に比べて1000万程高い事が判明します。

当時、購入した際に400万円のキャッシュバックがあったとは言え、実に600万以上も上乗せして物件を購入していたのです。
当然、その上乗せした分は物件を斡旋した不動産会社の利益になっています。
そのことをオーナー様に伝えると、購入した不動産会社に騙されたと仰ってました。
しかし、文句を言おうにも、その不動産業者は倒産してしまっているため泣き寝入りするしかありません。
正直、希望する金額で売却するのは難しく、任意売却という手段で進めることにしました。
機構との交渉の後、当時の購入した際より手出しが増えましたが無事にローンの残債をなくすことが出来ました。自己破産という最悪なケースを回避できたのです。

今回のケースではオーナー様の心労は大変なものだったと感じさせられますが、実際にこういうケースはよく見受けられます。
次回は、一括返済を迫られても、無事に物件の売却に成功したケースをご紹介致します。
また、弊社では実際になんちゃって不動産をやられているオーナー様に取材をさせて頂いております。
社会問題になっているなんちゃって不動産投資の情報を提供いただいたオーナー様には謝礼をお支払いしております。
この問題を解決するべく、様々な情報提供をお待ちしております。

↓お問い合わせはこちらまで↓

https://lifeoptimize.jp/

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?