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あなたと結婚するというより、あなたとの「時間」と結婚する

どんな人が結婚相手として相応しいのかなんて、全然わからない。

今までいろんなタイプの人と付き合ってきて、一人ひとりそれぞれにいいところがあって、それを好きになってきた。

いま思い出してみても、いいところであることには変わらないと思うし、すべての思い出は自分の人生の素敵な軌跡として、わたしの記憶のなかに留まっている。

いま一緒に暮らしている彼のことは、本当に大切。でも、たまに過去の人を思い出してしまうときもある。正直、比べてみてもいまの彼が最適なのかどうかはわからない。

結婚はタイミングって、本当にそうだと実感する。まわりの友人も、結婚適齢期に付き合っている人とどんどん結婚していく。そりゃあ、「この人だ」という確信を持って結婚する人だって、世の中にはいるとは思う。

でも、わたしは違う。

自分は男性脳寄りなのかもしれない。頭のなかに引き出しがあるとしたら、そのひとつひとつに過去の人との楽しい記憶が入っていて、いま何してるのかな、元気かな、と考えるときもある。完全に名前をつけて保存している感覚がある。

それでも。わたしは彼と結婚する。彼の顔とか性格とか仕事とかスペックとか、あんまり関係ない。重視していない。

そういうものさしでパートナーを品定めする人もいるけれど、わたしには結婚するべき人が備えているべき項目はわからないし、もしそれがいま満たされているとしても、将来も変わらずその水準を保ち続けていけるか保障できないし。

わたしが一番頼りにするとしたら、結婚の安心材料は、これまで彼と過ごしてきた「時間」だと思う。

彼と過ごしていくほど増えていく2人の時間。消して減ることのない2人の歴史。結婚したら、いままで貯まっている歴史と比じゃないくらいの歴史が積み重なっていく。いままでの歴史だけでさえ、彼がわたしをどれほど大切に思ってくれているかを感じることができる。

喧嘩することもあったし、全然価値観合わないなという瞬間に出くわすこともある。けれど、それが些細なことに感じるくらいの歴史を、これまでも、これからも一緒に作っていきたいと思える相手が彼だと思う。

もうこの人との歴史はいらないと思うときが来たら、別れるかもしれない。でもそれはそれで、仕方ないことだと思う。今のところは、彼と人生の階段を上がっていきたいと思えるから、自分が頼りにしたいと思えた「時間」を信じていきたい。




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