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私の「真面目」を、大切にしたい。-渡辺麻友さんの引退を受けて-


まゆゆこと、渡辺麻友さんが芸能界を引退されると拝見しました。


特別ファンだとか、そういった者ではないのですが、昔偶然目にした言葉に救われたことがあり、それを残したかったので書かせてください。


※本当にただの素人人間ですので、その辺りはご理解頂けると嬉しいです…


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私は私のことを、良くも悪くも「真面目」だと思っています。

良く言えば、責任感は持っている方だし、与えられたことは時間がかかってもやるし、迷惑かけないよう最低限の気遣いは心掛けているつもりです。

けど悪く言えば、視野が狭く頭が固かったり、他人を気にしすぎる八方美人だったり、1+1は2でしょと言うような、所謂つまらないタイプでもあると思っています。


昔はこの真面目というのが、なんだか欠点のように聞こえてしまって、自分の中ではコンプレックスだった時期がありました。

演劇を学んでいた頃も「真面目」と言われたことがあり、「それってつまり、地味で面白くないってこと?」と悪い方向で解釈して自己嫌悪しまくっていました。

そう言われたわけじゃないだろうけど、捻くれていたんです。


またこれは完全に偏見ですが、専門時代に面白いとチヤホヤされていた人は、華やかで、何かしら話題を作る人で、良くも悪くも自分を貫くような人たちで、「なんで面白いって言われる方が良いんだ!真面目って駄目なのか!」と嫉妬と八つ当たりで落ち込むこともあったもんです。

面白い人に憧れて、じゃあたまには真面目を取り外そうとしても、自分の意志と反したことはやっぱり上手くいかなくって、むしゃくしゃしたこともありました。


*


そんな時、たまたままゆゆの言葉を目にする機会がありました。

「情熱大陸」に出演された時のインタビューだったそうで、私はリアルタイムで見たわけではなかったのですが、その言葉に心が揺さぶられました。


「真面目な子が損をする世界」
「けどいつか絶対報われると信じて諦めないでやってきた」


私はアイドルに詳しくないし、どういう意図で彼女がその言葉を言ったのかは分かりません。

けど勝手に「その気持ち、分かるよ」と言ってくれたみたいで、力んでいた何かがいきなり緩んだかのように涙が溢れました。

(書いてる今も、少し涙ぐんでしまうくらい)


そっか、私は肯定されたかったんだと、その時分かりました。



トップアイドルのまゆゆも、そんな風に感じている。

けど、それでも努力し続けて、キラキラとしている。


テレビに出ているのを見て、可愛いなあと思っていたくらいでしたが、「どうかまゆゆが幸せだと思う日が多くありますよう」と願わずにはいられませんでした。


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結果的に演劇からは離れて今は働いていますが、「真面目」にコンプレックスを感じるたびにその言葉を思い出しています。


真面目って別に悪いことじゃない。


自分を肯定し、これも自分だと受け止めることが出来たから、そんな風に切り替えられるようになったのかもしれません。


今は自分の良い真面目さを大切にして、尚且つ程よく力が抜けられるようになりたいと、ゆるーく模索しています。


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健康上の理由とのことですので、これ以上の詮索はしません。


まずはお身体を第一に、どうかこれからの人生が素敵なものでありますよう、願っています。



まずは、「お疲れさまでした」と言いたいな。




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