初めてのライブハウスの話

初めてライブハウスに行った時のメモです。☆彡
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈


大好きなバンドの初めてのライブ。初めてのライブハウス。

どりんくだい・くろーく・すたんでぃんぐ
全部の言葉が新しくてワクワクしてなんか怖くて私みたいなやつがここにいていいのだろうか、と不安になった。別の惑星に来てしまったんじゃないか思った。だから私は早く溶け込もうと人の波に入って波にさらわれてみようと思った。同世代ぽい人がいなくて心細かった。みんなスカした感じがした。

そこは。

とっても暗くて、たくさん人がいて、お酒が売られてて。今まで匂ったことの無い特別な匂いがしていた。スタッフの人もなんかみんないかつく見えるし。
でも、閉鎖的な音楽という空間がたった一つここに存在して、同じ志を持った人間が集まって開演を今か今かと待っているという事実が確かにあるということがすごく嬉しかった。みんなとは大きい何かで確実に繋がっている。そんなことを実感するとへんな感じになって涙が出た。本当に「部屋」だった。

私は人が多いところに行くとパニック発作が出やすくなって、なかなか大変になるから、ライブというものを躊躇していたのだけど、弾き語りライブということもあって落ち着いてみれた。ギターを弾いてる彼の姿が美しく光って汗がきらきらして音が鳴って歌って、自分が自分じゃなかったみたいだった。地球で生きていなくて、あのライブハウスだけで生きてたみたいだった。私がいる方のブロックに顔を向けて歌っている時、目が合った気がした。私のために歌ってくれているみたいでめちゃくちゃドキドキした。ぜったいあった、きっとそうだ。

私のリストバンドは汗と涙と鼻水でぐちゃぐちゃ
右利きだけど、わざと傷だらけの左手を掲げて一緒に歌った。

MCで言ってくれた言葉。会えてよかったと言ってくれたこと、ありがとうと何回も言っていたこと、ロックに目覚めた高校時代の話をしてくれたこと、笑ってピースをしていたこと。
全部他人事と思えなくて、彼と同じような人生を私も歩めているのかもしれないということが、私の今までの生き方を肯定してくれてるみたいでこれもまた嬉しかった。
"だいじょうぶ、あなたのままでいて。"
そう言ってくれるのは彼の音楽だけだと思う。

ココ最近の私は、言語化できない苦しみに悶えてて誰にも相談もできなくて、自分の考えていることに目を背け、病院でもウソついたりして、なんでわるいことしていないのにこんなにも生きづらいんだろうと、悔し苦し涙を流す労力もないまま、ダラダラと毎日を送っていたわけですが。
こんなに幸せな夜が1年に1回、数年でもいいや。あるのなら、この世界に立つ意味が価値があるなーなんてクサいことを本当に思ったんです。明日から頑張ろう!とか、もう死んでもいいや、とは思わなかったけど、見てる景色の質量が少し軽く鮮やかになった気がしました。音楽ってすごいなあ。

片道2時間の交通時間も初めて1人で乗った新幹線も、ご飯を食べた無名のドラッグストアも、隣で静かにみていたお兄さんも、一緒にトイレを探したあのお姉さんも、声も歌も言葉もキラキラした同志たちも私も、すべて宝物です。一生忘れないんだと思います。

眠れない夜に同じ仲間がいることを忘れない。
私だけだ、と泣いてしまう時にも、遠い街で、もしかしたら近くで一緒に手を繋いで歌える人が同じように泣いているかもしれない、ということを忘れないように。

私はまた明日に標準を合わせて寝ます。

あの場所にいたみんなと、ステージの彼とまた会えますように。
11/6

┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
ステージの彼とまた会えたよ。
なんと!直接お話もできたんだよ。手紙も渡した。7月のチケットも取れた!
生きてればなんとか会いたい人に会えるんだね。

でも、今は好きだけど会いたくない人ばっかだ。どうしよう…って悩んでいるけど、会わなければよかったより、会っておけばよかった、の方が悲しいからなんとか待ち合わせしようと思う。
音楽ってたのしいね!
5/11

この記事が参加している募集

眠れない夜に

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?