コミュプラをコミュニティデザインの為に現代において読み解く

-コミュニティってなんだ-

コミュニティにはいくつかの形がある。
特にオンラインサロンと称されるものや私塾と言われるような任意団体と言われるものを本書ではこのように表現している。

あるテーマに関する関心や問題、熱意などを共有しその分野の知識や技能を、持続的な相互交流を通じて深めていく人々の集団

そういったコミュニティは世の中に無限に存在しコミュニティとして認知されてすらいないものもある。

そんなコミュニティを分類していくとにはこのような尺度がある。

★規模の大小
★長命か短命か
★同じ場所にあるか分散しているか
★同質的か異質的か
★境界を超えるか超えないか
★自発的か意図的か
★認知されているか、制度化されているか

コミュニティは3つの要素の組み合わせ

領域
コミュニティ
実践

この3要素だ。

○領域

領域とはコミュニティのテーマともいえる。
領域を明確にすると、メンバーの間に共通の基盤を作り出すとともに、コミュニティそのものの価値や目的をメンバーやその関係者に約束することとなる。そのコミュニティに求められていることなどは領域が定まっているからこそメンバーがわかることなのだ。
ある事象Aが起きた時にそれはコミュニティで共有すべきかどうかや、すると有益かどうかなどを判断するには領域が大切になる。

○コミュニティ

コミュニティとは交流構造などの部分を指す。
相互交流による強い結びつきや、豊かな関係を生み出すことが
アイディアの共有
無知の露呈
などといった有意義な空間が作られる。
これは学習,共有,交流といったような知的/理的プロセスだけでなく帰属意識を生むうえでも大事な要素となる。

○実践

実践とはコミュニティにおいて行われるすべての作業と言える。
これは運営の為の作業でなくメンバーが行う作業の事だ。
アイディアの共有や、情報の共有などすべてだ。
そういった、ことが行われ続けていくとメンバーの共有知識をより高次元的に求めていくようになりそのために言語化をしていくようになる。
(この僕のまとめもそのためのものだ。)
そういった実践がより高度な実践を導いていく。

この3つがバランスよくうまく組み合わさりコミュニティは形成されていく。

コミュニティをを導く大前提-メンバーのエネルギー

こういった私塾やオンラインサロンと言われるようなコミュニティへの参加については各個人のエネルギーが強くコミュニティの良し悪しに影響するため、参加を強制することには意味がないどころか悪影響となる。

そのためコミュニティへの加入は自発的でも強制的でもよいが、実際に関与する度合いを決めるのは個々人なのだ

つまりコミュニティの価値は外からの指示ではなくメンバー自身のエネルギー量で決まるのだ。

また、そのエネルギーとはリーダーシップの集合であり、ある意味うまくいくコミュニティとはリーダーシップの生態系となる。
それは、どんな些細なことでも誰かがエネルギーを持ち飲み会のセッティングやプロジェクトのファシリなど、どんなことにおいても誰かが自分事化しリーダーとして動くメンバーの集合なのだ。

コミュニティ育成の7原則

コミュニティは有機的であるため放っておいても少しずつ変化していくそれは前向きでも後ろ向きでもある。そのためコミュニティを前向きに育成するにはいくつかの重要なポイント【原則】がある。

そのコミュニティを育成する7つの原則をまとめていきます。

7原則
○進化前提設計
○内外部の視点を取り入れる
○さまざまなレベルの参加奨励
○公私のコミュニティ空間を作る
○価値に焦点を当てる
○親近感と刺激の組み合わせ
○リズムを生み出す

□進化前提設計

コミュニティは立ち上げることが目的ではなく進化を前提とし発展していく設計をしていくべきである。

□内外部の視点(Not position)を取り入れる
☆インサイダー(部内者)
コミュニティの本質を見抜きすぐれたコミュニティを設計する。
☆アウトサイダー(部外者)
潜在能力がどのくらいあるかを見極め開発していく。

この二つの視点から必要なものを選択していく。

□さまざまなレベルの参加奨励

コミュニティへの参加のレベルは大きく分けて以下のように3つに分けられる。

☆コアグループ
→積極参加のリーダーなどの中心的存在(10~15%)
☆アクティブグループ
→定期参加のアクティブ層(15~20%)
☆周辺メンバー
→傍観者(ROM)

これの外のレイヤーに知的隣人などもいる。
大事なのはこのどのレベルも参加メンバーとしてしっかり受け入れることである。
一般的に2:8の法則などというようにコミュニティでは2割がアクティブに8割は非アクティブになるなどとも言われている。
特にこの中でも意図的に用意する必要があるのが【傍観者の為のベンチ】を用意することだ。また、そういったROM層のメンバーをアクティブにするにはコミュニティの中心にたき火を起こしそのぬくもりに人々を引き寄せるイメージで楽しそうな面白そうなプロジェクトや空間をアクティブ層で作り行い、それを見える化していくことで【参加したいという意識】を呼び起こすことだ。
そしてこの三つは自由に行き来できることも重要になる。

□公私のコミュニティ空間を作る

☆みの編でいう雑談スレやツイッターなど
公的なプロジェクト運営の話など以外における『闇ルート』でのコミュニケーションが公的な物事を加速させる。
闇とは公に見える場所ではないという意味で悪い事という意味ではない。

□価値に焦点を当てる

組織やメンバーが、所属チームやメンバー自身に価値をもたらすことでコミュニティは繁栄する。
そのために
メンバーに価値をはっきりと言葉にするように働きかける
→誰から学んだ、どう為になったなど
実は認めていた価値を感じていたという事態にならないように。
→コミュニティトークンはこの辺に魅力がある

□親近感と刺激の組み合わせ

コミュニティにはこの2つのバランスが大事になる。
バランスよくということではなくこの比率をその時に合わせて必要な比率に組んでいく。

故郷のような心地よい場所(安全安心)
↨↨↨↨↨↨↨↨↨↨↨↨
変化に富んだイベント(刺激)
新しいアイディア(刺激)

心地よい場所が率直な話し合いを促す。
不完全なアイディアも試す空気感となる。
安心安全で空間を広げ・居心地を高め
刺激で人を引き付ける・熱狂させる

□リズムを生み出す
活気にあふれるコミュニティにもリズムがある
リズムとは鼓動であり
速すぎる→息切れ
遅すぎる→停滞感

ちょうどいい鼓動がコミュニティには存在する。


2018/11/06 現状ココまで

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