見出し画像

ボカロP始めました-2- ボカロの魅力とは?どうして好きになったのか編

こんばんは。ボカロPのK4MEと申します。

初めましての方がほとんどだと思うので、簡単に自己紹介をすると

ボカロP
名前 K4ME(カメと読みます)
楽器 主にピアノ
活動期間 2023.8月~
使うVocal カゼヒキ・知声など
好きな音楽のジャンル ボカロ >>>ロック、クラッシック、ジャズ
食べ物 酢豚(甘酸っぱいものが好き)、ブラックサンダー
出身 そこらへんの池

よろしくお願いします🐢

出会いーそして、好きになる

Q

 初めて聴いたボカロ曲は椎名もたさんの「Q」でした。当時中学生だった私は、音楽にそれほど興味がなく、有名曲はなんとなく聴く程度で、友達に勧められて初めて「Q」を聴きました。しかし、言葉が聴き取りにくいことが気になって、1回目は耳になじまず、良さがあまり分かりませんでした。


 ですが、しばらくたってから、ふと「そう言えばあの時聴いた曲ってどんなだったかな?」と思い出し、自分のiPadでもう一度検索。ロックな曲調とJPOPにはない歌詞の良さが無機質なボカロの声にぴったり合っていることに気づき、ボカロってすごい!と魅せられた瞬間でした。

その後、少しずつボカロの声質に耳が慣れていき、自分の音楽のジャンルにボカロが加わり、曲を聴くようになりました。

ー現在、「Q」が遺作となってしまったことに胸が痛みますが、忘れられない一曲です。

発覚

 ある日部活に行くと、私の目から見える景色が歪み、後輩に話しかけられた時、その人に目が1つしかないように見えました。楽譜を読んでも音符が消えたり、空白になっているように見えたりして、パラレルワールドに放り込まれたようでとても気持ち悪かったです。違和感を覚えながら部活を終えると、急に頭が痛くなり歩けなくなったので、病院へ行きました。病院へ向かう途中何度も吐き、頭痛は一向に収まらず、人生で経験したことのない痛みを感じました。結局、検査をしても異常がなく、痛み止めをもらってその場をしのいだのですが、これが私の人生を左右する病の始まりだったのです。

 この前の頭痛はたまたま起こっただけ。と、自分に言い聞かせながら学校生活を送っていましたが、2度目、3度目と同じような症状に見舞われ、少しずつ体力と気力が消耗していきました。セカンドオピニオンを求めて違う病院に行きましたが、特に原因は分からないと言われ、対策のしようがないことに腹が立ち、悲しくなりました。

 その後も症状は治らず、1週間に何回か頭痛を引き起こしていると、学校を休みがちになり、苦痛を味わいながら家で寝て、薬で痛みを鎮める日々が続きました。原因と病名がはっきりしないので学校の先生や周りの人から理解してもらえなかったことも、辛い理由の一つでした。
 頭痛がやってくる前に必ず視覚に異常を感じるので、何かを見ること、ひいては目を開けていることが嫌になり、暗闇で暮らす時間が幸せと思うようになりました。そこで見つけた趣味が音楽を聴くことだったのです。体力もなくなり、治らない症状に絶望していても、寝ていると聞こえてくる音楽はそっと寄り添ってくれるような気がして、何度も励まされました。その頃は「頑張れ!」「愛してる」といったJPOPの歌詞が到底信じられなくなり、自然と、病みと向き合うボカロ曲を聴くことが多くなっていました。医学や精神論では解決できない試練が与えられ、前を向けなくなっていたとき、ボカロに救われたと思います。
寝ていることが一日の大半を占める生活を送る中で、大量に曲を聴き、気がついたら誰よりもボカロに詳しくなっていました。

VOCALOIDの魅力

沢山の曲を聴いた私が感じたボカロの魅力は、自由であるということです。

音の自由

 VOCALOIDには音域や速度の縛りがなく、超高音や超早口など、人間を超えた表現が可能です。初投稿作品の『SEN』も、こうしたボカロならではの表現を活かした曲となっています。


クリエイターの自由

 作詞作曲さらには動画まで、全て一人で作ってしまうボカロPがいるように、クリエイターのやりたい表現を直接見ることができるのもボカロの魅力だと思います。また、メジャー音楽のように「売り上げなければならない」という使命が少ないことで、それぞれの好きなことが表現でき、やりたいことにすぐ挑戦できる環境があります。


終わりに

 今では病気もほとんど良くなり、体調管理に気を付ていれば問題なく生活できるようになりました。そして、絶望していた私を救ってくれたボカロとずっと関わっていたいという思いからボカロP活動をはじめ、次は私がいつか誰かを救えたらいいなと夢見ています。何を言っているかわからない、暗い歌詞、など否定的な意見もありますが、誰かの生きる力になる音楽をこれからも大切にしていきたいです。
また、同じような症状で苦しんでいる方が1日でも早く回復することを願っています。人それぞれだと思いますが、私の場合は時間とともに治っていったので、あまり自分を追い詰めなくてもよいと思います。

K4MEの活動を末永くよろしくお願いします。

カメのように長く愛されるボカロPを目指して

 

最新曲


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?