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Mac Fan2024年7月号で「Macのプロダクトデザイン」について取材しました

Mac Fanが今月から隔月刊になりました。記念すべきリニューアル号で記事を書かせていただきました。ぜひ手に取ってみてください。

あと、オンライン媒体「Mac Fan Portal」もオープンしてますね。どんな記事が読めるのか楽しみです。

TENTさんのデザインがガツンとくる

今回私が担当したのは、第1特集「すごすぎるMacの世界」の中の「プロダクトデザイン編」です。プロダクトデザインの専門家として、あのTENTさんにお話をお聞きしてきました!

TENTさんは大手企業のプロダクトデザインやブランディングを手がけながら、自社のオリジナル商品も企画・開発し、自ら販売までしていらっしゃいるというクリエイティブな会社さんです。つくる人の意図がむき出しで伝わってくる、ガツンとくる感じのプロダクトがたくさんあります。これとか↓。「意図」と「実現」を結ぶものがデザインなんだなぁと実感させられます。

すごく素敵なんですけど、うちでどう使うか考えると(いつもデスクでご飯なので)日常に取り入れづらそうな気がして躊躇してます。でも今見たら手鍋サイズが出てたので、これならうちでも使えそうな気が……

他には「ゴミ箱兼ホウキとチリトリ」、「まな板になるお皿」もいいなぁと思って気になってます。

そんなTENTさんを共同で創業したのが、今回取材させていただいた青木さんと治田さんです。もともとデジタルデバイス系のプロダクトデザインを手掛けてきた経歴をお持ちで、もちろん長年のMacユーザーでいらっしゃいます。取材では懐かしMac話でも結構盛り上がってました笑。ほんと、いろんな人に「あなたが初めて買ったMacは?」で1冊本ができそうです。

Macのデザインの何がすごいのか?

お話の本題はぜひ本誌で読んでいただきたいのですが、誤解なきようお伝えすると、マックのフォルムやディテールの美しさを褒め称える内容ではありません。もちろん、美しいことは確かなんですけど、なぜAppleがそれを図面やプロトタイプだけでなく、物理的に、そして量的に実現できているのかが大事なところです。デザイナーがMacのデザインを見て「ヤバい」っていうのは、形がすごいとかそういうとこじゃないんですよ、というお話でした。

そんな話をしていて思い出したのが、初代iPodのことです。裏面の鏡面仕上げが世界に驚かれたアレです。燕の金属産業のことは当時もなんとなく知ってはいて、でもカトラリーとかほぼ工芸品とかの、いわゆる職人の仕事という認識でいたので、当時最先端のデジタルデバイス、しかも世界規模の数を磨き上げるってどういうこと?!?!って思ってました。

今回、青木さん・治田さんのお話を聞いたことで、あれをピカピカにした意図や、大規模量産をどう製造を実現したのか、そして割と短い期間でやめてしまった理由など、今までよりもグッと「Appleのデザイン」を楽しんで考えられるようになりました。

そう、やめるとなったらあっさりやめてしまうのもAppleのデザインの面白さですよね。MacBook Airが楔形やめた話も取材では出ていて、文字数の都合で記事に書けませんでしたが面白かったです。そういうはみ出しネタをMac Fan Portalで書いたりしたらいいんじゃないかな。もし需要がありましたらお仕事待ちしておりまする、編集部の方。


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