「世界一周」にもう希少価値はないよ、でもね、もしそれが「want to」なら絶対に行ったほうがいい。

20才のとき、野田 知佑の「旅へ」とをいう旅行記を読み、自由に生きることに憧れた。僕にとっての自由に生きるは、「やりたいことをやる」、「want to」 だけをやるだったので、そう生きようと決め、そう生きてみた。

その時その時、心が向く方だけに向かい、振り返ってみても、あ、やっぱりこれでいいんだと思う。

コロナを経験し、生き方を模索する20代の人たちからのコーチング依頼が増えてきている。まだまだ過去を振り返るような年齢でもないけど、やってきて学んだコトのシェアね。

27年間、「やりたいこと」だけ、「want to」 だけをやってみた。

20代
20代にはアメリカで小型飛行機の事業用免許を取得し、小型機のパイロットとして働いた。ヨーロッパからオセアニアまでフラフラと好きな旅をつづけた。

20代後半で愛する人と結婚し、双子の男の子を授かった。

30代
30代では2回起業し1回目は失敗し、目ん玉が飛び出るくらい大きな借金も抱え、銀行とは何ぞや？を学んだ。ただ、子供達は、私の事業失敗なんて関係なくスクスク元気に育ってくれた。

1回目の事業失敗で全身についた埃を、両手でパンパンとはらい落とし、2回目の起業。アフリカ相手の貿易業だったので、アフリカに支店を開設し、経費でアフリカを旅し、サファリを巡り、南アフリカの美味い赤ワインを飲みながらナイロビのクラブで踊りあかしたりした。仕事で旅ができる喜びを満喫。

40代
40代ではローカルに心が向かい、日照時間の長い宮崎で有機農場を始め、パラレルで、宮崎や鳥取に入るクルーズ船の通訳をしている。

会社の傘の下で働いたことがなく、ほとんどの傘を自作した経験から、この現実世界は、自分の心や脳（マインド）次第で、いかようにでもなると気づけ、少しづつ理解できてきた。

「常識」や「世間」といった、実は存在していないものに囚われて生きている人が多いこの現実世界で、もっと「want to」で生きる人が増えたら美しい世の中になると思い、数年前にメンタルトレーニングや行動脳コーチングを提供する会社を起業した。

「世界一周」にもう希少価値はないよ、でもね、もし行きたいなら、絶対に行動したほうがいい。

コーチングのクライアントさんの中に、世の中のお役に立つことをやりたいとか、人を笑顔にしたいとか、やってる人少ないから先行者利益を狙いたいとか話してくれる人もいる。でも、この基準でやると、途中でうまくいかなくなるパターンが多い。

結果としてならいいけど、まず、全ての基準は、自分がやりたいからやる！が超〜大事。人が笑顔になるとかは二の次、まずは自分の心が喜ぶかどうか。

もう、この世の中の多くは誰かがやっている、世界一周してきました！という人がいても、わー凄いね！とはならない。SNSでの希少性も薄いかもしれない。

でも、自分が本当にそれをしたいなら、世界一周でも二周でも直ぐに出たほうがいい。

行動に移せない理由。

人間には恒常性維持機能（ホメヲスタシス）という機能があり、あなたを今の現状に留めようと働く。

なぜなら、それが「安全」だから。未知の世界に飛び込むより、慣れ親しんだ世界にいる方が危険が少ない。あなたの脳はあなたを守るために現状を維持させたいんだよね。

ライザップで短期間で痩せた人がリバウンドしてしまうのは、この恒常性維持機能が優秀だから、短期間で痩せてしまうと、あなたの脳や無意識は、あ、これ私じゃない、危ないから元通りの私に戻そうと動いてくれる。あなたを助けようとして、きちんとリバウンドさせてくれる。

行動、継続、結果を繰り返すための、無意識の観点から見たヒント。

とにかく、とにかく、小さく始める。

やりたいことがあるなら、とにかく小さく小さく始めてみる事。私には変わる気はありませんよ～と、恒常性維持機能さえも騙せるくらい、小さな小さな行動を積み重ねていくこと。

それがダイエットなら、今週のご飯を一口残す、来週は2口残す、くらいのゆっくりしたレベル。

この小さな行動を続けていくと、それがあなたの現状になっていく。そして脳はあなたのその新しい現状を維持しようとしてくれる。

実現するまで目標は誰にも言わない。

目標を人に話し、認めてもらうと、もう実現したかのように脳が錯覚してしまうんだよね。そして脳内で満足を感じることで、必要な行動を行うモチベーションが低下することが心理学の実験で繰り返し示されている。

ちょうど昨夜行ったスナックで、となりのボックス席のお兄さんが、ホステスさんに、「俺これがやりたいんだよね！」なんて夢の話をしていた。

この人は高確率で行動しないだろうと思った。

ただでさえ誰にも話さない方がいいのに、ホステスのきれいなお姉さんに「わー凄い！♡」なんて認められると、脳はそれだけで満足してしまい、達成するための行動をしなくなる。

だから、特に男性は、好感を持っている女性にあなたのゴールを話さない方がいい。

覚悟を持つ。

自分がこれをやりたいと思ったら、リスクを取り挑戦すること。リスクには、お金のリスク、社会的信用リスク、時間リスク、などがある。

無意識や脳はあなたの覚悟を見ている、それに、自分でリスクを取り行動しないと「運」も上がらない。

好きなことして失敗したらどうしよう・・と思うのは、あなたにその覚悟がないだけ。覚悟がないなら、挑戦しない方がいい。

ただ、覚悟がないと、他の誰かの人生を生きることになるんだよ。

訳知り顔で「世の中そんなに甘くないよ～っ」て言う大人もいるけど、多くは、覚悟を持ち、挑戦したことのない人。覚悟し、リスクテイクして行動している人は、あなたの行動を応援してくれる。

そうそう、覚えておいて、覚悟はいろいろなことを引き寄せてくれる磁石にもなるからね。

自分の好きなことして生きていった方が楽しい、でも全て自己責任でね。

失敗も想定内に入れておく。

事業も、恋愛も、投資も、確率なんだよ。
何％の確率で失敗するかは分からないけど、失敗する確率は100％ある。

ちなみに、ここ最近のベンチャー起業が成功する確率は「17％」なんて数字も出ている。

だから、失敗も想定内に入れておくこと。

大丈夫、いまの日本で失敗しても、食べるのに困ることも、お金で困ることも、命を取られることもないから。事業失敗したとしても、子供はすくすく元気に育ってくれるから。

時間をかける。

多くは直ぐに結果を欲しがってしまうけど、3年、5年、7年くらいの時間軸で準備と行動をすること。

早く認められたい！欲求はぎゅっと抑えよう。

インスタントに得たものは、インスタントになくなる。
エネルギーは必ず跳ね返るのがこの宇宙の法則だから、しっかり準備と行動すればエネルギーはしっかりと帰ってくるよ。

自分の信じる前提がこの世界には反映されてるだけ。

金がないと思えば、金がない現実が目の前に繰り広げられる。金持ちになりなりたいと思えば、金持ちになりたいと思える状況が現れる。私は金持ちだと心から思えれば、その状況が現実世界に繰り広げられる。

幸せになりたいと思えば、幸せになりたいと思える状況が繰り広げられ、幸せだと思えば、幸せな状況が目の前の現実に反映されるだけ。

20代の頃、この心理学の考え方を読んだとき、胡散臭いと思ったことを日記に書いている。ない物は、ねーじゃねーかと。

でも、いろいろ経験を積んで確信するのは、この考え方は重要。悲観的思考の多い日本には必要な考え方かもしれない。

結局、自分が無意識レベルで信じてることが、目の前に繰り広げられてるだけなんだよ。ほんとうに。

夕日で涙があふれるから。

人間はいつか100％死ぬ、明日かもしれないし100年後かもしれない。

ハートや親指でいくら承認されても、死ぬ間際、沢山承認されて良い人生だったなんて絶対思わない。自分のやりたいことをして生きていれば、SNSの脆い承認なんて気にならなくなる。

自分がやりたいことをやったことへの承認なら、心からありがとうと言おう！

本当の自分で、want to で生きてれば、チルなミュージックをイヤホンで聴きながら、美しい夕日を見ただけで涙があふれてくるから。きっと。

年なんて関係ないよ、覚悟と自己責任で、みんなやりたいことをやろう。

世界の中心にいるのは、いつも、あなたなのだから。
どんなことがあっても、人生は楽しむ為にあるんだからね。

おしまい。