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【自治体経営】マネージャーって難しい⑩ セルフ・アップ・ダウンマネジメント

自分と同様に課長や部長などの上司がいて、班員やチーム員などの部下がいる、いわゆる中間管理職が一番難しいなあと日々感じております。
以前のnoteに投稿した「ベルコン上司」のように、スルーパスばかりしている人はいいのですが、上司の要望を探り、部下の仕事と擦り合わせる。また、部下の仕事上の提案を、上手く上層部の意向に合わせられるか判断するなど、気苦労の多い仕事だとも思います。

上司や部下の意向に注視している状態というのは、カテゴライズすれば注意の方向性が「広く外的」に向いている状況であるともいえます。広く外的に注意を向かせるためには、自分自身の心身の状態、つまり「狭く内的」な有り様を整えておく必要があるかと思います。
サッカーの長谷部元日本代表キャプテンが「心を整える」という本を出していたかと思いますが、そこまでいかなくても、自分のプライベートを含め、自分自身の内的な部分が整っていないと、広く外的なことまで目が行きません。
具体的には、仕事上の話で言えば、自分自身の待遇に不満があったり、業務遂行する上での知識や能力の不足を感じていたり、職場の人間関係に悩まされていたり、プライベートでは、家庭や友人関係の問題があったりすることなどでしょうか。

このような自分自身の管理をする、いわゆる「セルフマネジメント」ができていないと、他人に注力できないことは自明だと思います。ただでさえ、きちんと対応しようとすれば、難しいマネージャー業務をこなす中で、自分自身の問題に悩まされているとすれば、なかなか厳しい状況になると思いますし、実際、そのようなつらい環境の中で、一生懸命にお仕事を頑張っている人も多いと思います。何が処方箋かということは、人ぞれぞれだと思いますが、今自分が置かれている境遇は、当然自分だけではなく、同じような悩みを持つ人が少なからずいるということが、励みになったりすることもあると思います。

セルフマネジメントができていることが前提となり、上司との関係性で言う「アップマネジメント」や部下との関係でいう「ダウンマネジメント」が、ようやくできるようになるのではないかと思っています。

とは言うものの、言うは易しということで、なかなかそこまで行きつくことは難しいと感じる部分でもあります。

自分自身は、「禅」の思想ではないですが、少しそこから離れることや引いた眼で見ることで、落ち着きを取り戻すようにしています。ただ、いつでもそれが実践できるわけではないですが、あまり執着しないことは、自分の心を落ち着ける一つの方策として有効であると考えています。

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