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絶対に見たい絵画

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窓辺で手紙を読む女

窓辺で手紙を読む女

「フェルメールと17世紀オランダ絵画展」に行ってきました!今年は、メトロポリタン美術館展やスコットランド国立美術館展も開催され、西洋美術好きにとってはたまらない年です。

さて、今年の目玉の1つ、フェルメール作の「窓辺で手紙を読む女」です。こちらは背景の壁面に塗りつぶされていたキューピットの絵が、修復により復元されました。復元後の絵は、国外初公開という話題の作品です。

壁面にキューピットの絵が存

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カール・ヨハン街の夕べ

カール・ヨハン街の夕べ

ノルウェーといえばエドヴァルド・ムンク。フィヨルド観光の入口でもあるベルゲンの街を訪れた際、ムンクの作品が所蔵されているKODE美術館を訪れた。

エドヴァルド・ムンクは幼い頃に母と姉を立て続けに亡くし、妹が精神の病に倒れた経験から、常に死の不安を意識して育ったと言われている。最も有名な作品の1つである「叫び」は、自分が叫んでいるのではなく、「自然を貫く果てしない叫び」に耳を塞いでいるのだという。

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ゴリアテの首を持つダヴィデ

ゴリアテの首を持つダヴィデ

2019年の年末、ウィーンの美術史美術館を訪れた。ハプスブルク家の歴代皇帝のコレクションが展示された世界屈指の美術館であるが、ちょうどそのときに"Caravaggio & Bernini"の特別展が開かれており、常設の絵画に加えて、カラバッジョの絵画(さらにベリーニの彫刻も)を堪能できる幸運に恵まれた。美術史博物館にはカラヴァッジョの作品が3点常設(ロザリオの聖母、茨の冠をかぶったイエス・キリスト

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真珠の耳飾りの少女

真珠の耳飾りの少女

2019年9月、出張の合間を縫って、オランダのデン・ハーグのマウリッツハイス美術館を訪れた。この日は47歳の誕生日であり、家族と一緒でなかったのが残念であったが、どうしても見たかった絵の1つである「真珠の耳飾りの少女」を鑑賞することができた。マウリッツハイスはこじんまりとした美術館で、当日は日曜日であったものの、人は少なく、この名画をじっくりと堪能できた。

この絵を初めて何かの雑誌で見たのはずい

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