見出し画像

今日の仕事

今日の仕事はため息が止まりませんでした

ネガティブなため息ではなく「はぁ〜美しい…」の方です

画像1

穴の空いていない綺麗な珠に穴を空けてもらい、バラバラの状態から並べ直してネックレスになりました

サイズを計り、センターに向かって大きさがグラデーションになるように並べてもらい、私は色のバランスを見てちょっと並べ直して、糸を通し、金具をつけて完成

と、文字にするとなんでもない作業ですが、一つ一つ糸に通しながら、形や色を見て『いや。違う』と通した珠を外して、また通し直して…を繰り返している間に色々な思考が巡ってきます

この珠の母貝はどんな海にいたんだろう

この珠は一体どんな人が核入れをしたんだろう

この珠は一体どんな人が取り出したんだろう

入札会で一体何人の人がこの珠に触れ、悩んだのだろう

そして、一体どんな人が着けるのだろう

大切にしてもらえるかな

世界中が混乱の中、このネックレスを作っている間は、その混乱を忘れまだ見ぬタヒチの海を思い浮かべていました



普段私たちは何気なく商品を手に取り、何気なくレジに持っていきます

宝飾品となると 何気なく ではないでしょうが、物を買うという行為自体は同じです。ただそこにどれだけの人が関わり、手元にやってきたのかは考えもしない事です

私は 真珠 というちょっと非日常な商材を扱っていながらも、それはあくまで商材なので私にとっては日常で、当たり前のようにそこにあるものではあります




ただ、ここへ来るまでに身近なところでも色々な苦労がありました

私は商品のデザインや加工をする立場ですから、その商材を【古泉真珠】さんが用意できなければ、私の仕事もありませんし、真珠に触れることすら叶いません


このネックレスを用意してくれて、ほんの一瞬ですが触れる事ができました

このネックレスを身につけられるようにお仕立てするという仕事ができました


それは、ビジネスパートナーである【古泉真珠】さんをはじめ、多くの方々の繋がりによってもたらされたギフトでもあります


世の中が動き出し、この遅れを取り戻すように忙しく仕事をこなす中で

改めて感謝の気持ちが溢れて止まらなくなるような思いをただただため息に変えて作り上げたお品物となりました


お買い上げ誠に有難うございます


美しい真珠をより多くの方に見て頂きたい、知って頂きたい。宜しければサポートお願いいたします。活動資金や社会貢献に充てさせて頂きます。