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ベトナム人にとっての牛の畜産事業について

ベトナム北部ハノイから車で北に2時間の距離にPHU THO省のTAM NONG県 BAC SONという村がある。

BACSONバックソン村出身のある外国人就労者の家族は話し合いをした。

父親は子供たちの将来のために、あえて考え直して、勇気を持って畑や庭を再計画して、納屋に投資することについて家族と話し合いをした。

そしてベトナムの農家にとっては高額となる牛の畜産事業を始めることにした。

今から約6年前、2016年に家族が持っていた自己資金と銀行からの融資を受けて、父親は50 平米の面積で牛の繁殖に投資し始め、0.5 ヘクタールの牧草を植え、10頭の繁殖用牛と肉用牛の飼育し始めた。その年の年末、費用を差し引いたお金は草と牛の売却で1億5千VDドン(日本円で約75万円くらい)の利益を得た。

肉用牛の放牧が有効であることに加え、さらに悪条件と思える周辺環境が追い風となった。

水田用の耕作地としては、非効率な土地が多いため、周辺の農民は自身の耕作地で、あまり米をつくりたくなかった。

その父親は、それらの水田用の耕作地を牧草用地として借りて、牧草の収穫面積を広げて牛を放牧、飼育できると見込んだ。

また、同時に、土地を無駄にならないように、牧草を育て、納屋の面積も拡大するために10年間の契約期間で、追加の1.5ヘクタールの牧草用地を確保することが出来た。

現在、その父親は肉用牛13頭、繁殖牛17頭、草1.5ヘクタールを含む30頭の牛を飼育して、牛を肉用に販売する以外に、牧草の販売もしている。年間ベースで、昨年2021年には、肉牛と牧草の販売から5億VDドン(日本円で約250万円くらい)の利益を得ることが出来た。

その成果の達成のために
父親は次のような繁殖技術を追い求めた。

❶良い牛の品種の選択
❷最良の子牛の育成
❸合理的な牛の餌の供与
❹牛の病気の予防

父親は自らの成功のために長年畜産をやっている人たちと定期的に経験を交換し合い学び、さらに自分で毎日頑張って勉強を続ける姿勢をつらぬいてきた。

多様性の中で、様々分野で、成功したいのなら、心を入れ替えてやり直すような覚悟と毎日続けるがコツだったと話してくれた。

牛の生育モデルは家族規模に過ぎないが、ベトナムでは牛の畜産は高額となる投資となりリスクが高い。

現代の日本のように
補助金、給付金、助成金など
さらに創業資金や事業再構築資金などの無利子や低利の資金融資資金制度など
またさらに豊かな日本国内市場の存在など

本当に恵まれた外部経営環境ではまったくないのが、ベトナムというまたまだ貧しさがたくさん残り過ぎている地方地域の姿である。

この父親と家族のみなさんとの出会いは、夢や野心を持ち、再起業して富を得たい、豊かになりたい強い気持ちがあるベトナム人の勤勉さをつくづく感じる感謝の出会いとなった。

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