ベトナムの多様性と統一性について㊹バックカン省テイ族の結婚式について

ベトナム首都ハノイから車で北に3時間ぐらいの場所にバックカン省がある。

バックカン省は、ベトナムの北部地域にある山岳地帯の省である。7 つの民族が共存しており、その90%近くを少数民族が占めている。テイ族は、人口の50％以上を占め、多くの異なる民族との交流により豊かで多様な文化を持っているという。

2019年の国勢調査によると、ベトナムのテイ族の人口は1,845,492人で、これはベトナムで2番目に多い人口であり、63の省と市すべてに存在しているそうだ。

テイ族は、主に北部山岳地帯や西北地域のカオバン、ランソン、バクカン、ハーザン、ティグエン、ラオカイなどの各省に集中し、言語はタイ（Thai)・ティ（Tay)語系に属している。ティ族の住居は山の麓や谷川の近くに建てられるそうだ。

Bac Kanバックカン省 ( 2019年調べでテイ族は165,055人、省の人口の 52.9%、ベトナム全国の全Tay族の18.9%を占めるとされている。

テイ族の集落は山岳地帯や低い山々に点在し、それぞれの集落は15から20戸あるが、数百戸が集まっている集落もある。伝統的な住居は高床式の木材の家で、煉瓦や藁葺きの屋根である。


ベトナム北部の現代的な地方では、テイの家族は、個性、家父長制、結婚に無関心だと聴く。

ただし、結婚するかどうかは両家が決めることである。

テイ族の伝統的な儀式は、ダム式、婚約式、大晦日式、結婚式の日発表式、結婚式、結婚披露宴、花嫁セレモニーなど、様々な儀式がある。

テイ民族の結婚式では、ケーキ作り、パン、米、ワイン... 習慣によれば、10歳以上の娘がいる家族は、布を作らなければならない。

夫の側には叔母と叔父がいて、各家族には枕と綿の毛布がある。

結婚していない場合は、花嫁から一人一人に毛布と枕が渡される。同時に、花嫁は結婚後の生活と生産のためのすべての道具を準備して、夫の家に持ち帰らなければならない。

結婚式当日の花嫁は、黒のアオザイに黒のウエディングドレス、スカーフ型のかんざしを身につける。

結婚式は2日間、新婦の家族は前日に、新郎の家族は翌日に行われる。

習慣によると、家族が主催するすべてのパーティーは、新郎の家族が、感謝の気持ちを表わして、現金、豚、鶏肉、ワイン、アルコールなどで、招待客の世話をしなければならない。

結婚披露宴は、通常、午後4時から5時頃に開催される。結婚披露宴は2つのパーティーに分かれている。1次会は大人、長寿のお父様、おじ様、お兄様、ご姉妹様。 

若い女性と若い男性のための土曜日の結婚のパーティー、近くと遠くからの友人、人々はまだお家となる会場で、おしゃべりするために滞在する。若い人たちは一緒に歌い、一晩中、夜明けまで続く。

テイ族の女の子は、結婚するときに、持参金相当を持ち込むのだ。持参金のほとんどは、パッチワーク、毛布、宝石など。さらに、花嫁は、夫の両親をもちろん知っている。

家族、毛布、カーテン、ドレープ、手ぬぐい、靴...親戚、新郎の家族のマンダリンは、結婚式の後、花嫁を、夫の家に迎える許可を求める慣習である。

義理の両親に、彼らの誕生の日, 必ず夫の家族に戻ることになることを告げる。

今日の新しい経済社会生活の中で、テイ族の人々の結婚の習慣は、ベトナムの国は多様性を認め、まだそこに伝統的、文化的特徴を継承している。

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