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ベトナム人の海外労働の動向について㊷ニュージーランド②

ベトナム政府系機関の情報から、ベトナムとニュージーランドの友好関係は、政治、安全保障、防衛、貿易、農業、教育の分野で強化、拡大されて活発化されている。

ベトナムは、現在、ニュージーランドの15 番目に大きな貿易相手国であり、双方向の総売上高は 23億9000万NZドル( 日本円で約2,027億3100円) である。

また、2020年7月22日、ベトナムとニュージーランド両国の首相両国関係の戦略的パートナーシップへの格上げを図る調印が行われて、ベトナム職業教育訓練総局 (VET労働傷病兵社会問題省) は、TVETと職業技能の開発に関するニュージーランド政府間協力庁との協力協定に署名した。

TVETとは、産業人材育成・職業技術訓練(Technical and Vocational Education and Training、略称TVET)のことである。TVETは、近年、開発途上国において、貧困削減と経済成長に貢献する人材育成の観点から注目されている教育分野である。

その後、ニュージーランドでは、看護師、医師、医療専門家が、特に、不足している状況で、今月12月13日、ニュージーランド政府は、新しい移民プログラムを発表し、特別な労働力を必要とする一部の職業、特に看護および介護職種に対する一連の規制緩和が適用されることとなった。

12月12日の記者会見で、マイケルウッド移民大臣は、パンデミックの影響はダメージが大きく、熟練労働者の不足に対処するための規制の変更が「キウイランド」で上手く機能していないと述べた。

彼は、ニュージーランドの多くの企業が、労働危機に直面しており、操業と生産の規模に影響を与えていると述べた。

これは、現在ニュージーランドで急騰している生活費へ圧迫の影響でもある。移民規則を緩和するように設計された調整により、ニュージーランドは、世界的な海外労働市場競争で優位に立つことができ、熟練労働者から魅力に映る存在となるだろうか?

しかしながら、2022年から2023年の会計年度に195,000人の移民上限を課した近隣のオーストラリアとは異なり、ニュージーランドは移民の上限や目標を設定していない。

代わりに、ニュージーランド政府は「グリーンリスト」と呼ばれるものを発行した。

このリストには、移民にとって優先度の高い 100近くの職業が含まれている。

これらの職業、職種は、2つのランクに分かれているそうだ。

第一ランクに含まれる職業の中には、看護師、医師、医療専門家、獣医、エンジニアなど、特に、人手不足に分類されるもの。

これらの産業への移民を申請する外国人は、居住者ビザ発行の即時優先権を享受できるとしている。

残りの産業は、第二ランクに分類されるため、移民を申請する外国人は、ニュージーランドで、最低、2年間働いたことがあることが要件となる。

二次グループでは、教師、機械工、畜産、加工、上下水道分野の牛の肉屋など、10の新しい職業がリストに追加された。

さらに、外国人労働者、バスとトラックの運転手の移民申請も可能とされるように特定の業界ごとに個別のルートを使用することが明確になった。

COVID-19 のパンデミックにより、過去約3 年間で、ニュージーランドへの海外労働者の移動の流れは、ほぼ完全に中断された。

一方、近隣のオーストラリアに住み、働くために、ニュージーランドから移動するニュージーランド在住だった労働者の数は、ここ数年で急速に増加している。

ニュージーランド統計局 (Stats NZ) の統計によると、2022年3月末までの1年間に7,500人のニュージーランド人がオーストラリアに移住し、それまでの10年間の年平均の2倍以上に達した。

ニュージーランドは、労働者を切実に必要としており、約 94,000人の国際的な欠員が報道、報告されている。

失業率はわずか 3.3%であり、ニュージーランド準備銀行 (RBNZ) は、最大の持続可能な雇用率よりも高い雇用率と移民の増加を主な原因として挙げている。

ベトナム人の海外労働については、日本、台湾(中国)、韓国などへの従来のベトナム人海外労働に加えて、オーストラリアやニュージーランドへの就労へも関心が高くなっている。私たちは、ニュージーランド政府の動向にも目が離せないと考えている。

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