マガジンのカバー画像

ホントに今だけ!だと解決したい『在留資格の審査遅れ』

13
労働力不足の問題は、世界の動向から、日本だけの話しではなくなり、特に韓国や台湾、オーストラリア、ドイツなどの様々な世界中の国々で、緊急的な課題となっていて、外国人労働希望者の獲得…
運営しているクリエイター

#外国人雇用

在留資格申請の審査遅れについて~2024総括~

はじめに 昨年の今頃、年明けからの在留資格申請の審査遅れが深刻な国際的な社会問題となっていました。  今年も3月から同様の傾向が続いており、申請から許可までの期間が平均して3か月かかる状況が続いています。  この問題に対処するためには、様々なアプローチが必要です。以下に、審査遅延の現状と原因、そして具体的な解決策を詳しく分析します。 1.現状の問題平均審査期間  日本では、在留資格申請の審査に平均して3か月以上かかることが一般的です。これは特に東京、横浜、大阪などの大

解決策を考える~在留資格申請の審査遅れについて⑥北海道新聞の朝刊一面に掲載してくださいました

在留資格申請の審査遅れについて 北海道新聞の朝刊一面に掲載この「在留資格申請の審査遅れ」の課題を、北海道新聞社の担当記者さまの1ヶ月以上の取材とご尽力により、ことの深刻さを、ご検討を頂くことが、出来て、今日、令和5年7月11日付の北海道新聞、朝刊一面に、掲載してくださいました。本当に、感動いたしました。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 九州北部大雨での被害の5人の方が、お亡くなりになられた記事と並び、大雨の被害に遭われてお亡くなりにな

解決策を考える~在留資格申請の審査遅れについて⑤~国際業務~

はじめに 新しい職場の仲間が、 やっとインドネシアから 日本に入国できました。 アイアジアグループの 外国人就労生活者 支援担当となる通訳者の インドネシア女性が、 やっとインドネシアから 日本に、入国できました。 この新しいメンバーの 在留資格は、 「技術・人文知識・国際業務」 になります。 出入国税留管理庁が 公表している 在留審査処理期間(日数) の公表について 1. 在留資格認定証明書交付までの日数 ※認定証明書とは、   外国に住んでいる外国人で

解決策を考える~在留資格申請の審査遅れについて④~特定活動・特定技能・技能実習1号~

はじめに 全国にある各入国管理局ごとに 在留資格認定申請の許可までの期間に違いがあることは、問題とされているケースがあります。 これにより、 申請者が審査スピードについて 不公平な待遇を受ける可能性があります。 残念ながら、 現在の法務省外局の出入国在留管理局のホームページでは、 3ヶ月ごとの平均審査許可日数の開示だけで、 各地の入管ごとに日数実績が、 開示されているわけではありません。 もう少し原因を推察します。 具体的な地域ごとの申請数や業務量についての最新の

解決策を考える~在留資格申請の審査遅れについて③~特定活動・特定技能~彼の申請許可の今日

解決策を考えて来ましたが、大きな問題を棚上げに私もしたと思います。 それは「電話が一日中繋がらない入管が日本の中にあるという問題」です。 私自身がnoteでも、実務でも現実に棚上げしていたと思います。 北海道の札幌入管では、まったくそんな問題が起きることもない約10年間でした。 在留資格申請の仕事では、札幌入管での仕事がほとんどだった私は、今年に入ってからの全国的な特定の入管の在留資格申請審査の遅れは、本当に堪えています。 私たちは、特定活動や特定技能で、日本国内で

その後のある青年の申請許可と送り出しのお別れ・・・・解決策を考える③~在留資格申請の審査遅れについて③~特定活動・特定技能~

特定活動の在留資格変更許可待ちの外国人就労者と私とのシュアハウスでの共同生活が続いています。 この場合の特定活動は、在留期間が4か月で『特定技能』の許可申請を準備するために認められている特定活動で就労、働くことが認められます。 私の会社の事務所の隣りにシュアハウスがあり、私も一緒に生活を共にしています。 帯広市に居る時は、夕方からのディスクワークが多いのですが、隣りのシュアハウスにもどる深夜は、深刻な彼らが、布団の部屋から共同の台所か居間にやってきます。 重苦しい空気

解決策を考える②〜在留資格申請の審査遅れについて③~技能実習~

「技能実習制度廃止」について話題が取り上げられて論調が高まっていますが、一方で、現行制度の中で起きている『技能実習1号』審査遅れについて、その解決策について考えてみました。長くなるため、2回に分かれることになります。 これらの解決策は、技能実習1号の審査遅れを軽減し、申請者や関係者の負担を軽くするために提案します。 これらの解決策は、申請プロセスの改善、訓練の強化、デジタル化と情報共有の推進、プロセスの透明化など、多面的なアプローチを取っています。 これらの措置は相互に

解決策を考える①〜在留資格申請の審査遅れについて③~技能実習~

「技能実習制度廃止」について話題が取り上げられて論調が高まっていますが、一方で、現行制度の中で起きている『技能実習1号』審査遅れについて、その解決策について考えてみました。長くなるため、2回に分かれることになります。 具体的な解決策を私自ら提案します。 以下の提案は、遅れの非常に主要な理由を踏まえて、まだ、アジア諸国の母国で待つ技能実習生が、日本での初年度に遭遇する日本国内課題を軽減することを目指します。 ① 事前審査と自動化 申請プロセスの初期段階で可能な限り多くの

解決策を考える~在留資格申請の審査遅れについて②~特定活動・特定技能~

今月の2023年5月25日に ②特定技能・特定活動の在留資格申請の審査が遅れている現状と理由について~私の考えを記事に書かせて頂きました。 この課題について、解決方法を考えています。 COVID-19の影響による入国規制解除後の一時的な在留資格申請の増加 在留資格申請審査の手続きに関する現状のシステム上の課題 各入管による審査基準の違いと、それによる申請者への負担増 これらの問題を解決するための可能性を持つ提案を考えていました。 電子化と自動化の推進 既存の申請

在留資格申請の審査遅れについて③~技能実習~

今回のテーマも難解に感じる用語が続き、私の読者のみなさんには申し訳なく感じますが、社会を良くしたいのでこの各論のテーマも記事にしました。 ③技能実習 【前提となる知識について①】 日本で働きたいアジアなどの外国人で実習生になりたい外国人は、その同じ業種の母国の企業に在籍して、その会社から派遣されるルールに従うことになります。 実習予定の日本の企業が契約した監理団体の指導のもとで、厚生労働省傘下の外国人技能実習機構へ「実習計画書」を提出します。 これを実習計画認定申請

在留資格申請の審査遅れについて②~特定活動・特定技能~

②特定活動・特定技能在留資格申請の審査遅れについて整理してみました。 特定技能・特定活動の在留資格申請の審査が遅れている理由について、以下の要点が挙げられます。 2023年2月後半から審査の遅れが発生している。 2022年2月以降に新型コロナウィルス感染のため、長期の入国規制が解除され、多くの外国人が入国したため、その外国人の在留資格について、一年後の更新手続きがまとめて、申請審査に係る事務処理が膨大となってしまった中で、行われていることが原因と考えられます。 法務

在留資格申請の審査遅れについて~総括~

この外国人就労者の審査遅れ実態は、私たちの周りだけ起きていることではなく、日本全国で起きているのが、実態だと思います。 この状況は、急いでほしいと私たちが言ってもどうしようもない状況に来ているために、現状では、慢性的に遅滞する状況が続くと思います。 日本の産業自体が、外国人就労者に頼らないと維持していかない状況下であるのに、口に出して言えずに報道もされないようになってしまっています。 私自身も含めて法務省、在留出入国管理庁、厚生労働省や外国人技能実習機構からの監督権限を