【激震】Finaleが開発終了【譜面作成の業界標準が逝く】
2024年8月26日。
久しぶりに心の底から動揺するニュースが。
「The end of Finale(フィナーレの終焉)」
えええぇぇええぇぇええええ…!!!?
譜面作成ソフトの「Finale」が開発終了…!???
たしかに去年くらいから「そういえば新しいバージョンがリリースされないな…?」とは思ってたけど…
色々な意味で衝撃が大きすぎる…🫨
Excelが終わるレベルの衝撃
楽譜を作るソフトと言えば「Finale」か「Sibelius」の二大巨頭。
どちらかといえば「Finale」が業界標準ソフトというイメージだった。
(自分でも言ってたし↓)
まさかその業界標準が終了するとは…🥵
音楽業界に詳しくない方に向けて例えるなら…
Microsoftが「Excel作るのやめます。」って言ってるようなもの。
ホントによ。
「使いやすいソフトか?」と言われるとそうじゃなかったかもしれないけど…
業界標準ソフトを扱えるスキル
作った楽譜のデータ
効率化のためのスクリプト
(Pythonで自作した)RPAツール
などの財産がほぼ無価値になるのは痛い。
楽譜制作がメインなわけじゃない僕でもツラいので、それがメインのお仕事の方には計り知れないインパクトだと思う。
開発を終了する理由
まぁ…僕も曲がりなりにもウェブサービスを作ってるので、技術的負債が蓄積されたコードのエグさはわかる。
自分一人で書いた数万行のコードでもしばらく見なかったらワケわからんのに、40年間に渡って積みあがってきた数百万行のコードなんて…想像するだけで寒気がする。
そもそもFinale、今まで使ってても「ちょいちょいバグってるな…」みたいな挙動はあったから、わりとギリギリで動いてたんだろう。
でも、影響の大きさを考えると「なんとかならなかったのか…」とも思ってしまう…🫠
どうしよう
「1年したら今持ってる製品を新規で認証するのもできなくなる」って言ってたけど、それは撤回して(動作は保証しないけど)無期限に認証できるようにするみたい。
それから、Doricoへ移行する人は最新版Finaleへのアップデートは無償のよう。
まぁ、でも冷静に考えてFinaleを使い続けるっていう選択肢はないよね。
というわけで…割引している今のうちにとりあえずDorico Pro5を購入した。
今やってる諸々が一区切りついたらDorico勉強する…😭
Finaleの未来
昨今ものすごい進化がめざましいAI。
最近だとVercelの「v0」なんて凄まじいなと感じます。
でも、まだ数十年単位で積みあがった技術的負債をなんとかできるレベルじゃない。
ただ、AIの発展の速度を考えると、将来AIがこういうワケ分からないレベルの負債が積みあがったソフトの保守や改修をする未来が来るかもしれない。
そうしたら、最近復活していたSonarみたいにFinale復活みたいな話もあるかもしれない…。
もちろん、ある程度時間が経てば大半のユーザーは別のソフトに移行していて戻らないのだろうけど、Finaleのシェアと歴史の長さを考えるとしばらくして復活してもありがたい人はいるんじゃないかな…。
2024/09/08 追記:Doricoの所感
とりあえず、ぼちぼちDorico Pro 5の勉強を始めた。
僕は新しいソフトの操作を覚えるとき、大体キーボードショートカットの収集から始める。
こちら↓Doricoの基本概念とキーボードショートカットが簡潔にまとまっているチートシート。便利っぽいので載せておきます。
https://japan.steinberg.net/fileadmin/redaktion_japan/documents/Dorico/Dorico-cheatsheet_ja.pdf
こちら↓はDoricoのマニュアル。
で。
ちょっと使ってみて思ったのは…
「あれ…もしかして…Finaleより便利じゃね…?🤔」
ってこと笑
特にドラムセットの各楽器の構成や符尾の向きをカンタンに設定できるのめっちゃうれしい。
細かいところはまだ使い込んでないから分からないけど…
少なくとも「ガチガチに自由度の高い譜面を作りたい」とかじゃないライトユーザーはDoricoの方が便利そうかも?
2024/09/14 追記:
DoricoへのクロスグレードとFinale27(日本語版)を得る流れを別のnoteに整理しました。