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なんてことない 日記 - ハロウィンってこともあり、お菓子にまつわる話

今朝、子供がうんざりした表情で言うのです。今日はハロウィンなのに何も楽しいことはない、と。

私は強めに言いました、

「ハロウィンは御先祖様おかえりやすとお出迎えする ケルトのお盆 みたいなもんやって前、お母ちゃん言うたやろ。

主役は御先祖様やねんから、お菓子貰たりコスプレするんはあくまで派生やの 👩 」

「そっか 👧 」

子供は、前の晩 先生たちが仮装していたら楽しいのにな とも言ってました。先生方は目が回るほどお忙しいのです、かわいい我が子とはいえ おかしな期待はせんでいただきたい。



こうして子供は、特にハロウィンを満喫することなく平常運転の月曜日を過ごしました。変わったというか進んだのは今日から国語の授業内容は『モチモチの木』に取り組むそうです。



『モチモチの木』は昭和46年に発行され、愛され続けて半世紀 令和2年度の全小学3年生国語の教科書に掲載されているそうな。

あらすじを載っけるのもヤボですが一応載せると…

峠の猟師小屋に おじいさん(以下 じさま)と二人暮らしの5才の豆太。

今は亡き豆太の父親は熊と取っ組み合うくらい肝が据わっていたし、64才のじさまもカモシカを追いかけ岩から岩からへ飛び回るくらいなのに、豆太は夜中 外にある雪隠(トイレ)に一人で行けない臆病者。たった一人の家族で怖がりな豆太がいじらしく、じさまは夜中であろうと催した豆太のため 外の雪隠に付き添います。

家の前には豆太がモチモチの木と名付けた大きな木があり、じさまが その木の実で作った餅は美味しくてほっぺたが落ちそう。昼間はモチモチの木に実を落とせと威張るのに、夜中に見る大きなモチモチの木も何だか怖くて豆太は苦手なのです。

そんなある真夜中、じさまが腹痛で苦しみます。じさまは心配するな、とは言いますが豆太は居ても立っても居られずあんなに恐れていた真夜中の外ヘ裸足で飛び出します。足の痛みを堪え 2km先の麓のお医者様の元を目指し、そして復路で豆太がお医者様と一緒に見たものは…




豆太がとにかく可愛らしく いざという時、ガムシャラに行動できるところが素晴らしい 🤗 偶然かもしれないけれど豆太はモチモチの木に素敵な御褒美を見せてもらいます、オチも朗らかで教訓めいていないのがパーフェクト!

そして挿絵(切り絵)の美しさ!表紙のじさまの慈愛に満ちた表情とそれを一身に受ける豆太の可愛らしさを見ると言葉はなくても、二人の強い絆が滲み出ています。


一つ、一つだけ 決して文句ではなくて己の知識不足故に知らなかったのはモチモチの木こと栃の木や栃餅です。以下、フリー画像を添付すると…

こちらがモチモチの木こと栃の木
モチモチの実こと栃の実、栗みたい
ほっぺが落ちる栃餅、美味しそう 🤗

2019年に15代ヘンゼルも作っていたそうです、大阪市内で売ってへんかな?



今回の栃餅のように、子供の頃 物語に出てくる謎のお菓子ってのがいくつかあって何やねんそれとない知恵を振り絞って必死に想像したものです。大人になって改めて調べなおすとまあ大体違っていました。

クリスマスプディング、うろ覚えだけど『ピーター・パン』に たしか出てきたような。


『大どろぼうホッツェンプロッツ』でカスパールのばあちゃん自慢のお手製 プラムケーキ、ちなみにホッツェンプロッツが強奪したばあちゃんの大事なオルゴール付コーヒーミルのメロディも全くの謎もんでした。

曲名『5月はものみなあらたに』(Alles neu macht der Mai)と言われましても、でも日本では別名の童謡です。

我われはこの老人のコーヒーミルのオルゴール曲を知っている!

いや!このメロディと この「ちょうちょ」の歌詞を知っている!

ばあちゃんからオルゴール付コーヒーミルを奪ったんなや!と当時は思っていたけど、コーヒーを挽く度にオルゴールが流れる素敵なミル 羨ましくて欲しくなる気持ちも分かるかなァ 😙


一億回見ても大好きな『天空の城ラピュタ』でも昔はドーラ一家のイカした次男坊ルイ殿(25才)の好物ミンスミートパイがよく分からなくて、単純に「ミンスという謎の生き物、イメージ的にガチョウっぽい鳥肉?の挽肉のパイ」だと思っていました。

↑ ドーラ一家のイカした次男坊ルイ殿(25才)↓

後にミンスミートパイはとくにお肉は入ってなくてドライフルーツとナッツたっぷりの小さなパイであることを知ります、『ブリジット・ジョーンズの日記』でクリスマスにブリジットが42個平らげました!

『ブリジット・ジョーンズの日記』のお陰で クリスマスパーティーはママチョイスのだっさいセーター(Ugly Christmas Sweater)を着て、ミンスミートパイを42個平らげるのが格調高いブリティッシュスタイルなのが分かりました。大嘘です。




このように物語には謎に満ちたお菓子がちらほら出てくるので何だろう?としばしページを捲る手が止まったものです。

よって『ナルニア国物語』では瀬田貞二さんがターキッシュディライトを敢えて訳さずプリンに置き換えたという気風のいい話が個人的にとても好きです、昔はGoogle先生に教えてもらえなかったもの。ゆべしに似た色とりどりのターキッシュディライトなんて絶対ワケ分かんなかったと思う、個人的には大正解です!


瀬田貞二さんといえば やっぱり『指輪物語』の格好良い訳ね!中つ国につらぬき丸ですよ、つらぬき丸は原作ではスティングだそうですが STINGはゴードン・サマナーです。つらぬき丸がよいのです!



こうして見返すと謎のお菓子発祥の地は今のところイギリスが多いなァ、『紛争でしたら八田まで』でも第一話で初っ端からマーマイトなる謎のエキスみたいなものが出てきたし。小さじ1くらいなら舐めてみたい、謎のマーマイト。


謎だ謎だと騒いでいましたが、今はインターネットですぐ検索できて本当に有難いです。本当によい時代になりました、ただ物語を読むことで想像するのもとても大切で楽しい時間だったな。

私が子供の頃、一生懸命想像してみたクリスマスプディングもプラムケーキもミンスミートパイも、モチモチの餅も写真より美味しそうなんだよなァ... なんて『酸っぱい葡萄』理論ですかね 🤫

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