なんてことない レビュー - 紅い牙シリーズ（7才の感想）
「コミックシーモア読み放題の新刊に『紅い牙 ブルーソネット』がリリースされているッッ 🤣 」
この件に気付いたのは11月24日でした、流石に24日25日は平日だったのでゆっくり読むことは出来ず 今日どっぷり読み耽ることが出来たのです。幸せ〜。
『紅い牙 ブルーソネット』との出会いは7才の春休み頃、祖父宅に住んでいた叔父さんの部屋に勝手に入って漁った漫画でした。
7歳にもなると、流石に人様の部屋に入って漫画を漁るなんてよろしくないよね。分かってる、当時から分かっていたけど『シティーハンター』とか読んでるの見かけたら羨ましいじゃないですか。漫画好きとしては黙ってられないよね、気分は『キャッツ♥アイ』ですよ。
両親にも「おっちゃんの部屋に入ったらアカンで。」と言われていたけど、おっちゃんのファミコンでマリオやハットリくん、キン肉マンで遊び呆ける 本当 嫌な子供でしたわ。
叔父さんは単行本はあまり持っていなくて、『シティーハンター』数冊と『紅い牙 ブルーソネット』全巻くらいでした。何や、シケとんな と思いつつ 数冊程度の『シティーハンター』を読み終えた私は何気なく手にした『紅い牙 ブルーソネット』に衝撃を受けたワケです。
簡単なあらすじを言うと 人目を忍ぶかのようにひっそりと 平凡に生きてきた少女 小松崎 蘭、彼女には大きな秘密がありました。古代に存在した超人類の遺伝子を現在に復活させた成果が蘭だったのです ー
蘭の中に潜む最強の超能力「紅い牙」を狙う 世界規模の秘密結社TARONと、大切な人々を守りたい蘭との壮絶な戦いと愛の物語です。
もし初見が現在の、42才なら 恐らく読んでいなかっただろうなって思います。
ティーンエイジャーのESPバトル、若いなァ おばちゃん置いてきぼりやわ〜 って 🥲
別に小馬鹿にしてるんちゃいますよ、むしろ 逆で寄る年波には勝てぬってヤツで 読めなかった が正解。それこそ7才の私の言葉をそっくりそのまま引用すると こういうSFを読まれへん年になったんかぃ、何や、シケとんな ってことです。
だから無駄にエネルギッシュだった、うんと若い頃に出会えて本当によかった。下地ができているから大丈夫だし、あの頃理解できなかったことがやっと分かって35年越しの復習と答え合わせが出来て とても幸せな時間でした。
なかなかショックでセンセーショナルな作品だったので、結構あの頃の感想や好きだった推しキャラは覚えているもので 一番好きなキャラクターは 由里さんでした。7才の頃の好きな理由は優しくて母性愛溢れる人だったから、由里さんは年こそ若いけど本当に一児の母でランやワタル、そして敵サイドのソネットにさえも優しいお母さんみたいな人だったから。
今もやっぱり由里さんが一番好き。由里さんは十代で目覚めたESP能力が耐え難く苦しみ続けるも恋人のお陰で何とか耐えていたものの、その能力を実の父（ESPの研究者なので、娘の恋人の存在が研究の邪魔だった）にバラされ 逃げられたため 精神崩壊し焼身自殺を図ります。何とか生き残るものの、火傷で視覚・聴覚 に喋ることさえ失い、依然 精神は崩壊したままでもいつも恐ろしい予知夢に苦しめられていた可哀想な人でした。小半教授の研究所がランを狙ったソネットたちTARONのメンバーに襲撃された際、正常な精神を取り戻し ランを支えるためTARONとの戦いに身を投じます。
ただ、娘のゆみ（小学2年生）を殺したように見せかけてギリギリのラインで守ってくれたソネットが本当は心優しい少女であることを知っていて 説得を試みたくもある…
つまり 由里さんは戦闘要員ではなく、あくまでサポート要員で 文句なしのESP能力ではあるものの 従来の優しさと心の脆さから戦いに不向きなのにランやワタルに寄り添ってくれる、敵対する哀れで不憫なソネットをも思いやってくれる人だからすごく安心するのです。だから今でも大好き、由里さんのあのラストはあの頃も今も納得がいかなかったです。
納得がいかなかったといえば バードね、7才にはバードの男らしさと愛情が難し過ぎたな。
相思相愛だったハズのランに何故最後まで寄り添ってくれないのか、決死の覚悟で告白したソネットにハッキリと言ってくれない（振ってくれない）くせにソネットを突き放してもくれない。あっちにフラフラ、こっちにフラフラしてるように見えて7才の私にはいけ好かなかった。
7才だもんね、バードは早かった。いつまでも亡き恋人 真沙子を想い 真沙子の弔いのために単独（後にランたちに合流）で戦い続けたイワンの方が好きでした。あの頃はね。
改めて読み直してよかった、7才の私の気持ちと42才の私の気持ち 答え合わせというか見比べることが出来て 変わらない気持ちと年を経ての変わった気持ちや見方が出来たから。
ちょっと半端だけど続きます 🤗
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