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信じられないほどバカな女【3】

彼も私も初めて会うのでお互いに緊張していた。

私はタイプじゃないと思われても良いと思いながらも好意を持ってもらいたいと思った。

わがまま性格のせいか訳がわからない感情が生まれた。

挨拶をすませ彼が乗ってと言うので車に乗り込んだが乗り込みながら、この人大丈夫な人かな?

怖い人じゃないかな?

帰って来れるかななど色々考えたが乗ってしまった。

彼は緊張した顔をしながら「ごめんね、遅刻しちゃって」と謝ってきた。

「大丈夫だよ」と言った後言葉が続かなかった。

彼は今日はドライブをしながら自分の地元に行こうと言って来た。

いきなり地元と思ったが実家に行く訳でもないし別にいいかと思ったので断る事もなく出発した。

地元に行く途中に植物園に寄った時にいきなり指輪を渡された。

いつも付けてる指輪だから持っていて欲しいと言われた。

これは以前電話で話した時に付き合いたいと思ったら好きとか言うのは恥ずかしいからいつも付けてる指輪を渡すねと言われていたので付き合いたいと思ったんだとわかった。

私が付き合いたいと思わなかったら受け取らないで良いからと言われていたがイヤな雰囲気になるのもイヤだったので一応受け取って、何回か会ってみて無理だと思ったら返そうと思った。

受け取ってから彼がなんだかソワソワし始めた。

なんだか受け取った事で恋人のように手を繋ぎたかったらしい。

私は手汗をかくタイプなので「手を繋ぎたい」と聞いたら小さく頷いた。

ちょっとだけカワイイと思った。

「手汗かいてるから濡れてるよ」と伝えたがそれでも良いと言ってきたのでお互いに緊張しながら初めて手を繋いだ。

めちゃくちゃ緊張してるのがわかった。

こんなにカチコチになるのって思うぐらい緊張していた。

私も彼の緊張がものすごく伝わりカワイイと思うと同時に私も余計に緊張した。

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