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懸賞金額を上げよう!

ある程度、成熟したマーケットにおいては、同業者とのシェアの取り合いが発生する。ガチンコの取った取られた、もあれば、協定を結んで仕事の紹介をしたり、外注をしたり、と。

そのような局面では、他社になめられてはいけない。
他社外交が重要となってくる。

他社外交においては、所属する企業の規模、シェア、当人の肩書き、業界歴、説得力、胆力等々、色々なファクターをもって相手と対することになる。
昨日今日入ったような新人が赴いたところで、上司連れてこい!と一蹴されることもある。まるで、『ONE PIECE』で白ひげに追い返されるロックスターのように。

説得できるまで帰れない

そのうち、そのような新人も、少しずつ実績を上げて、社内外に認められることになる。なんか、「名を揚げる」、「箔が付く」という表現がしっくりくる。

あるところまでいくと、「わざわざ、〇〇さんが(交渉に)いらっしゃるとは…」と、席についた時点で、もはや勝負があった、ということになる。「あの人自らが来られたので、もうしょうがなかったのです…」と、先方も上司への説得がし易くなるのだろう。

究極的には、あそこは「〇〇がいるから手を出すな。倍返しされるぞ」と。ここまでくると、噂が組織を守ってくれる。なぜなら、マーケットが荒らされることがなく、きちんと利益が確保できるからだ。

営業部署のマネジメントをする立場にいたときには、如何に一人ひとりの知名度を上げていくか、ということを気にかけていたように思う。
そのとき用いていたのが懸賞金制度?
こちらが独断と偏見で部下の懸賞金額を決めていた。
なんか、そこだけ切り取るとひどい上司だが、組織力強化のためである。勘弁して欲しい。

単位はルピーだったかな

『ONE PIECE』の世界では懸賞金額というものがある。
具体的に、計算式があるわけではなく(おそらく)、海軍により任意に値付けされる。
でも、他に統一的な指標がないので、懸賞金額こそがその海賊なり、海賊団の強さ、ヤバさを表すこととなる。
自然、懸賞金額の高い海賊と戦うとなると覚悟がいるし、クルーの懸賞金額の総額の高い海賊団の支配する島を簡単に乗っ取ろうという発想にはならない。


部下が、安易に同行を要請するなら、マルコよろしく「いきなり"キング”は取れねェだろうよい」とつぶやき、部下を送り出す。部下が手柄を立てると、「お前、懸賞金額上がるぞ」とともに(勝手に?)喜び、部下が跳ね返されてくるとシャンクス気取って自ら乗り出す。

これから先、もう直属の部下を持つことも、組織を任されることもないと思うが、この体験をできなくなることは、ちょっと残念な気もする。

あぁ、ミホークがいるかぁ。


DALL-Eにて

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