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<小1>SAPIX小学部1年/四谷大塚リトル1年_併用のすすめ②

 SAPIXと四谷大塚を新小1(年長2月)からどちらも通ってる人のブログは見たことがないので、1年間をふりかえる目的で書いてみています。
 2023/1/29のSAPIXの小1最後の「復習テスト」を受けたところで、SAPIXにも四谷大塚にも丸1年通いました。

 <小1>SAPIX小学部1年/四谷大塚リトル1年_併用のすすめ①はこちらに書きました。もしよろしければ、一緒に読んでいただけたら嬉しいです。



メジャー教材「四谷大塚 予習シリーズ」

 
 数ある塾の中から、「SAPIX&四谷大塚」の組み合わせを選択した理由は、予習シリーズかぶりがないから。2科目しかない小1・小2のカリキュラムで、教材までかぶってしまうのは避けたかった。なお、私は、早稲田アカデミーが、四谷大塚の予習シリーズをメイン教材にしていること自体、説明を聞くまで知らなかった。

 ちなみに、同じ「四谷大塚 予習シリーズ」を使用する早稲田アカデミー VS 四谷大塚 で検討した結果、四谷大塚を選んだ理由は以下の4つ。
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 ・四谷大塚は、東進こども英語塾との連続受講ができる 
  ※詳しくはこちらにも記載
 ・四谷大塚の教室の内装が低学年フレンドリー
  ※ワセアカは、ザ・大学受験の予備校のイメージ の教室
 ・ワセアカの春期講習(年長の3月)の参加者に、SAPIXや四谷大塚にはいない、"やんちゃな子"が多かった。席についていられない子、もうやだーと立ち上がる子…が多数見受けられた。
 ・ワセアカの講習担当の先生たちのパートタイマー感が拭えない
  ※国語と算数で先生がかわるが、どちらも教材を見ながら読み上げて説明している感が強かった。
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以上、カリキュラム云々が理由ではない。

 

「SAPIXの牙城」


 私(母)が小学生の頃(1990-2000年代/都内公立小)は、

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  四谷大塚>SAPIX>日能研(ワセアカはマイナーだった)
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という序列があったように記憶している。大変偏った書き方をするが、
 ・御三家を目指すと公言している頭のいい子たちが四谷大塚
 ・中堅層はSAPIX
 ・日能研のNバッグを背負うのは学校のお勉強にもおいつけない子

のようなイメージがあった。
※あくまで当時の個人的見解なのでご容赦願いたい

 息子が年長1月(2023/1月)に、早稲田アカデミー、SAPIX、四谷大塚 の3塾の入塾テストを受けた際、受検の裏で3社の保護者向け入塾説明を聞いた。その際の説明を聞き比べ、ネットや友人からの情報もあわせると、私が小学生の頃から序列は入れ変わり、 
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  SAPIX >>ワセアカ=四谷大塚 > 日能研 
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という印象を受けた。
※こちらも、あくまで主観です。

 特に、ワセアカ、四谷大塚の入塾説明は、SAPIXの牙城を切り崩すべく、低学年の獲得と鍛錬に力が入っている印象が強かった。この20年ほどの間に、四谷大塚はナガセに買収され(2006年/10月)、SAPIXは代ゼミグループに買収さた(2010年/5月)。買収された結果(なのかは定かではないが)勢力が入れ替わったようだ。


(余談)早稲田アカデミー「スーパーキッズコース」は「図形重視」。

 我が家はワセアカ通塾はしていないが、小1の「春期講習」、「夏期講習」、「冬期講習」とチャレンジテストは、時間があうので受講してきた。算数については「図形重視」で小1から鍛えると説明会で言っていたとおり、各講習でも図形問題が豊富だった。※国語については各塾大差ない。
 展開図、積み木、サイコロの問題は、「お受験の貯金」がある子にとっては懐かしく簡単だが、初見の小1には超難問の域だから小1からしっかり図形にも親しむんだと説明された。なお、SAPIX・四谷大塚でも、ワセアカほどではないが図形問題の授業はある。


SAPIXは復習重視、四谷大塚は予習重視?


 SAPIXと四谷大塚の両社のカラーの違いとして一般的に、SAPIXは復習重視、四谷大塚は予習重視(予習ありき)と言われているようだ。これは、小4以上の学年に当てはまるのかもしれないが、小1の現実は以下のように思う。

 小1の1年間を通してみて、SAPIXは確かに「復習重視」だった。
 授業で渡される教材も授業の構成も、前半45分が新規単元、後半45分は復習単元となる。算数/国語の隔週授業のため、後半45分の復習単元では前々週の問題を復習する形となる。基礎力トレーニングの計算ドリル以外には家庭学習教材はない。授業で終わらなかった教材のやり残しを翌々週までに復習する、というルーティーンとなるが宿題ではない(提出すれば、ハナマルのハンコを押してくれる)。子どもたちがSAPIXの小1カリキュラムを通して触れる問題の数は、四谷大塚と比べると圧倒的に少ないと感じる。


 そして、四谷大塚も「復習重視」だった。

 リトルで使用する「ジュニア予習シリーズ」の教材は、原則、SAPIX同様に授業で渡される。※小4以降で使用する予習シリーズのようにテキスト冊子ではなく、各回がプリントになっていてホチキス留めで渡される。授業で終わらなかった教材のやり残しがすべて宿題となり、翌週に必ず提出するよう言われる。SAPIX同様、算数/国語の隔週授業だが、翌週の授業の冒頭で提出し、その日中に丸つけや直し、コメントが入って返却される。たとえば、答えがあっていても「もっとていねいに書きなおそう!」とコメントがあり、同じ問題のコピーが新たに渡される。(←これはさらに翌週に提出する)
 1年の後半になると、国語の週には授業の冒頭に「漢字テスト」が始まり、算数の授業の冒頭に「計算テスト」が始まった。出題範囲は「これまでに習った範囲」となり、復習や苦手克服ができていないと失点するので、やり直しプリントが宿題に追加される。(ちなみに、SAPIXでも1年の後半になると国語の週には授業の冒頭に「漢字テスト」が始まった。出題範囲は、「前回の授業でならった漢字」なので、四谷大塚よりも易しい)
 
 四谷大塚のほうが、学習内容を定着させるために、多くの問題に触れさせ、細かく丸つけまでしてくれ、手厚い印象だ。


ここまでのまとめ

 
 SAPIXも四谷大塚も、小1の同じ範囲を学習していくのだが、教材・授業内容・単元の進め方、講師/スタッフのサポート内容は大きく異なる。
 途中経過では凸凹な学習深度が見受けられることもあった(この辺は別途書いてみようと思う。)が、丸1年通してみるとSAPIX・四谷大塚小1教材を隅々まで解き切ることで、
 ・学力   >偏差値 65程度
 ・学習習慣 >自分から何かを勉強してみたいと行動する
 ・学習意欲 >勉強って楽しい!もっと知りたい!と思えている
の3点はしっかり定着した
ように思う。

 息子の場合、字が汚い!!のが、1年経ってもまだ直らないが…笑




 今回も、数あるひとつの選択肢としての「四谷大塚とSAPIXの併用」を1年間してみた、ちょっと変わった我が家の経験談を書いてみました。
以下、とともに読んでいただけたら励みになります。

<小1>SAPIX小学部1年/四谷大塚リトル1年_併用のすすめ①


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