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くりまつぼく
2018年10月21日 13:23
丸い月が、空に昇った。欠陥のない、美しい月。輝きは、真っ黒な夜空を、さらに黒くした。 私は星だった。宇宙の端に佇む、小さな小さな星だった。輝きを届けようと、果てしない時間をかけて、私の光は駆けていた。夜空に描かれるために、走っていた。走り続けていた。 私はとても小さく、とても遠いところにいた。私の光は、弱かった。 夜空に描かれるには、弱すぎた。